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漂流する中国社会帝国主義の「夢」は拡張主義!?

GDPで日本を追い抜いた中国の指導者習近平主席は、中国の「夢」を国民の前で吹聴してみせた。抑圧に抵抗する少数民族、蔓延る党官僚の腐敗、行き詰る内陸部の開発、深刻化する不良債権と年間118兆円にまで膨れ上がった資金の流出、進まない国営企業改革、口先だけの過剰生産の処理、国内的には中国は夢を語ることなどできない。

覇権主義を追求する力もないのに世界戦略の大風呂敷を広げても、通貨元は国際通貨には程遠く、アメリカに反対しながらも、アメリカ市場に依存している。その中国走資派指導部が最も恐れるトランプが次期大統領になった。世界で戦略的変化が起きようとしている。

安倍首相とオバマ大統領がハワイの真珠湾での慰霊の訪問を意識したわけではなかろうが、中国の空母「遼寧」が艦船5隻を引き連れて沖縄と宮古島の間の海峡を通過して太平洋に出た。この艦隊に軍事的な意味はあまりないが、政治的にはに日米同盟やアメリカ海軍の「航行の自由作戦」を意識していることは間違いない。

国内的行き詰りを、なんとか国際的地位向上を中国人民に見せつけることで求心力を高めたい習近平の願いが表れている。内政面では漂流状態の中国は軍事的には内需拡大を軍需生産で行っているためなかなか勇ましい。アメリカについてアジアで2国目の空母機動部隊の誕生だ。内政面のボロボロ状態を西アジアとインド洋の管轄権を確保しようとする野心だけが、経済的基礎と遊離して拡大している危険を指摘しなければならない。

中国の内政面の脆弱性が外への凶暴性に転化する危険が現実化しつつあるように見える。習近平は未だ政治局で少数派であり、「反腐敗」のやり過ぎで敵を多く作り、暗殺未遂が何度も起きて、今では国内視察もできない状態だ。習近平は国際的な進出で国内的支持をつなぎとめるしかない。南シナ海の岩礁を埋め立てて軍事拠点化を進めたのは、戦略ミサイル原潜の安全活動海域を確保するとともに、西太平洋とインド洋への進出のためである。

アメリカが「息継ぎの和平」の間に世界の分割支配を行う計画は、トランプの登場で破綻しそうになっている。習近平の「中国の夢」は地域覇権を確立することであり、現在の世界で最も危険な侵略勢力となっている。中国人民の中に「反日」「抗日」イデオロギーを注入しているのは国内的危機を外への侵略で切り抜けるためなのだ。

日本の国民は、「憲法9条は日本の宝」という亡国的・法的観念論を早急に克服し、対米自立して日本の防衛は日本人の力で行えるようにしなければならない。中国社会帝国主義の内的脆弱性ゆえに、外への凶暴性を甘く見てはいけないのである。中国海軍の空母機動部隊の太平洋進出が示すものは、日本の安全保障への挑戦と野望なのである。
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