FC2ブログ

次期大統領トランプの戦略は習近平を喜ばせている!

報道を見ているとトランプの政策的重点は(1)反イスラム(敵はISとイラン)(2)北朝鮮には強硬、(3)ロシアに対しては関係改善、(4)反オバマケア(国民皆保険は骨抜き)(5)反TPPの雇用を増やすための2国間交渉である。

分かりにくいのは中国に対する対応が不明である。しかし上記の政策的重点から見ると、国内に問題点を多く抱え、政権基盤がぜい弱な中国の習近平にとっては思わず笑顔がこぼれるような話である。トランプが反イスラムを実践し、保護貿易主義を実践すればアメリカの戦略は崩壊し、アメリカは巨大な軍事力を維持できなくなる恐れがある。

TPPは世界市場を拡大軌道に乗せ、ドル支配を維持し、地域覇権国の台頭を抑えるアメリカの戦略だ。トランプはTPPを戦略から見るのではなく、雇用を奪うという一側面しか見ていないので、保護貿易主義を実行すると、アメリカの戦略が崩壊し、世界経済は大恐慌になる可能性がある。

そうなると喜ぶのは中国だ。11月のペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議で習近平が勝者の笑顔を浮かべ、オバマが顔をそむけたと言われるのは、この点を反映したものである。習近平はいまだに強力な支持基盤を確立しておらず。太子党や江沢民派や共青団派、さらには軍閥の多くを「反腐敗」のやり過ぎで敵に回して孤立している。

そこで習近平はかっての毛沢東や鄧小平のように「核心」としての称号を得ようと画策したが、成功してはいない。未だ彼の派閥は政治局で過半数を得ていない。習の後継者と見られた子分も失脚させられる等、むしろその基盤は弱体化している。習近平の暗殺未遂は6回と言われ、習近平は暗殺を恐れて国内の視察も行えない状態になっている。

その習近平にとってトランプの反イスラム重視の外交は、自己の支持基盤を固める時間的余裕を得たと言える。中国が東南アジア諸国をこの隙に従属化すれば、東南アジアは中国が覇権を握りかねない。トランプ政権はこのままではロシアと中国に有利となり、安倍首相の北方領土交渉も成果を期待できそうもない。しかし領土問題がダメでも日本はロシアを経済支援で引き寄せることが戦略的に2正面を回避するためには必要な外交交渉なのである。

事態は中国覇権主義の拡張に有利に展開しそうであり、日本は戦後最大の安全保障上の危機に直面している。国内の雇用創出しか考えないトランプ次期政権が日本の防衛責任を果たすかは極めて心もとないと言うしかない。日本は対米自立し、自分の国は自分の防衛力で守ることができるように自衛隊の防衛力を早急に強化しなければならない。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治