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トランプ次期政権の人事が示す安心と不安!?

トランプ米新政権の人事が進み始めた。トランプ次期政権人事として大統領首席補佐官にラインス・プリーバス共和党全国委員長(44歳)を指名したことが共和党内で称賛されている。この人事はトランプ新大統領が共和党主流派との提携強化を判断したと受け止められているようだ。

一方でトランプ氏が「主席補佐官の対等なパートナー」と位置付ける首席戦略官・上級顧問のポストにトランプ陣営の最高責任者だったスティ―ブン・バノン氏(62歳)を充てた事に、一部から「人種差別主義者」「白人至上主義者」との批判が出ている。

同盟国への貿易の不均衡是正や駐留米軍への費用負担に厳しく、孤立主義・保護貿易主義のトランプ政権は、ロシアや中国を限りなく勇気付けている。うまくいけばアメリカ経済は衰退し、欧州や日本経済も不況に入ることになるからだ。トランプの政策を実行したら「強いアメリカ」どころか、弱いアメリカを作ることになるのは避けられないのである。アジアの覇権を目指す中国にとっては棚からぼたもちのような政権なのである。

但し、トランプ政権が大統領選挙中の公約を守るとは限らないので中国側も期待はしているが不安であろう。ロシアへの経済制裁は終わりを迎える可能性は強い。つまり次期トランプ米政権の政策や戦略が不確実なので、世界情勢が読みにくくなっている。トランプの「強いアメリカ」は介入路線なのか?それとも「アメリカ第一主義」で内政重視なのか?全く分からないのである。

同盟国も、ロシアや中国もトランプ政権の戦略や政策が分からないので当分はその見極めが中心となるであろう。政権人事を見る限り、トランプは現実的で柔軟な人物のようである。共和党の伝統的政策になる可能性もある。同盟国との間をこじれさせることのないように望む国もあれば、その反対を望む国もある。各国の不安と安心は裏表なのである。
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