野党連合に反対する「連合」は誰の利益代表者か?
自民・公明の連合政権は議会の3分の2の圧倒的力を保持している。安倍政権が労働問題の規制緩和で野蛮な搾取を続け、労働者は非正規化と雇用不安の上に、労働条件の悪化の中でますます生活が苦しくなっている。しかも来年初めには安倍政権は衆院解散総選挙を行う可能性が高まっている。安倍首相にすれば先送りした消費税増税をやる前に総選挙をやりたいのである。
生活の党の小沢一郎氏が「野党がバラバラで闘っても自民党には勝てない」というので共産党の志位委員長と極秘会談を重ね、出てきたのが野党連合を呼び掛ける共産党の「国民連合政府」構想だった。戦争法の廃止と護憲の2点で野党の連合政府を実現しょうとするもので、これまで統一戦線的発想の無かった共産党には珍しく進歩的発想であった。
ところが野党第一党の民進党がこの野党協力にのれない。実はのりたいのだが支持基盤の「連合」が共産党嫌いなのでその反対に合っているのである。先の参院選では共産党が一人区で候補を出さない形で事実上の共闘が実現し、その効果が高いことが示された。民主党時代小沢一郎の手腕で政権を奪取することがあったことから、財界や安倍政権内には小沢氏の政治力を恐れ、ひそかに「連合」幹部に働きかけて、野党連合阻止に動いていることが明らかとなってきた。
元々新日鉄出身の神津連合会長は共産党嫌いで有名な人物だ。神津連合会長の共産党に対する認識は自民党と変わらないほど保守的だ、と言うより、「連合」がそもそも家畜労組の上層連合なので、本質的に独占資本家階級の手先であることから、野党の連合政権を作る気がないのである。先の衆院補選東京10区の選挙では「連合」幹部が共産党の選挙運動を嫌ったという。新潟知事選のように野党が連合すれば勝利できるのに、「連合」幹部はいったい誰の利益を代表しているのかと聞いてみたいのである。
10月26日に、生活の党の小沢一郎氏が「連合は応援団であり、政党ではない。支援者がいろいろ言うのはいいが、判断するのは政党だ」と発言したのは、「連合」幹部の反対で野党連合に向けて動けない民進党に政党としての決断を求めたものである。今日の労働者階級のおかれた無残な状態を考えると、企業内組合の上層の「連合」幹部が、野党連合政権支持で野蛮な搾取と戦争の道から労働者を解放することに反対するのは、階級的裏切りと言ってもよいのである。
既に「連合」幹部は、家畜労組の上層連合として労働者大衆の支持を失っており、「連合」幹部が投票を呼び掛けても下層の組合員はわずかしか統制に従わない現実が有る。民進党執行部の日和見は広範な労働者大衆を信じられないその体質からきている。家畜労組=「連合」の幹部たちはいつまで自公政権に労働分野の規制緩和をやらせ、野蛮な搾取を行わせるつもりなのか?生活の党の小沢一郎にこそ野党第一党の党首をやらせたい、と言うのが労働者の正直な気持ちなのである。「連合」幹部は野党連合を妨害することをやめるべきである。
新世紀ユニオン執行委員長 角野 守(かどのまもる)
生活の党の小沢一郎氏が「野党がバラバラで闘っても自民党には勝てない」というので共産党の志位委員長と極秘会談を重ね、出てきたのが野党連合を呼び掛ける共産党の「国民連合政府」構想だった。戦争法の廃止と護憲の2点で野党の連合政府を実現しょうとするもので、これまで統一戦線的発想の無かった共産党には珍しく進歩的発想であった。
ところが野党第一党の民進党がこの野党協力にのれない。実はのりたいのだが支持基盤の「連合」が共産党嫌いなのでその反対に合っているのである。先の参院選では共産党が一人区で候補を出さない形で事実上の共闘が実現し、その効果が高いことが示された。民主党時代小沢一郎の手腕で政権を奪取することがあったことから、財界や安倍政権内には小沢氏の政治力を恐れ、ひそかに「連合」幹部に働きかけて、野党連合阻止に動いていることが明らかとなってきた。
元々新日鉄出身の神津連合会長は共産党嫌いで有名な人物だ。神津連合会長の共産党に対する認識は自民党と変わらないほど保守的だ、と言うより、「連合」がそもそも家畜労組の上層連合なので、本質的に独占資本家階級の手先であることから、野党の連合政権を作る気がないのである。先の衆院補選東京10区の選挙では「連合」幹部が共産党の選挙運動を嫌ったという。新潟知事選のように野党が連合すれば勝利できるのに、「連合」幹部はいったい誰の利益を代表しているのかと聞いてみたいのである。
10月26日に、生活の党の小沢一郎氏が「連合は応援団であり、政党ではない。支援者がいろいろ言うのはいいが、判断するのは政党だ」と発言したのは、「連合」幹部の反対で野党連合に向けて動けない民進党に政党としての決断を求めたものである。今日の労働者階級のおかれた無残な状態を考えると、企業内組合の上層の「連合」幹部が、野党連合政権支持で野蛮な搾取と戦争の道から労働者を解放することに反対するのは、階級的裏切りと言ってもよいのである。
既に「連合」幹部は、家畜労組の上層連合として労働者大衆の支持を失っており、「連合」幹部が投票を呼び掛けても下層の組合員はわずかしか統制に従わない現実が有る。民進党執行部の日和見は広範な労働者大衆を信じられないその体質からきている。家畜労組=「連合」の幹部たちはいつまで自公政権に労働分野の規制緩和をやらせ、野蛮な搾取を行わせるつもりなのか?生活の党の小沢一郎にこそ野党第一党の党首をやらせたい、と言うのが労働者の正直な気持ちなのである。「連合」幹部は野党連合を妨害することをやめるべきである。
新世紀ユニオン執行委員長 角野 守(かどのまもる)
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