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権力闘争激化する中国6中総会の行方?

中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第6回総会が24日北京で始まった。この会議が世界の注目を集めるのは、今年夏の北載河の会議の政変で習近平派が敗北し、習近平の後継者が失脚し、習近平総書記の政治局の過半数獲得が怪しくなり、また元総書記の江沢民が脳溢血で倒れたため共青団出身者(=団派)を支持基盤とする李克強首相の力が強くなる中で開かれることである。

来年秋の中国共産党大会では最高指導部のメンバーが入れ換わる人事が予定され、習近平総書記の再認か、それとも後継選出かが予定されており、それを睨んだ権力闘争が激しくなると見られており、中国の次期指導部をめぐる権力闘争が絡んでいるだけに6中総会の内容に注目が集まっている。

中国では10月に北京中心部の国防省前で元解放軍の兵士らが待遇改善を求め大規模なデモを行う等習近平政権に不満を表明したように、軍の改革・国営企業のリストラ等の計画に反発が表面化しており、これらが6中総会にどのように反映するか注目される。

習近平総書記が再選目指して巻き返すか、それとも団派の李克強首相が支持基盤を強化するのか、その権力争いが注目されるところである。来年秋の大会に向け、6中総会でどの派が政治局の過半数を握るのかが焦点と見てよいであろう。

習近平は自身は太子党(幹部の子弟)出身であるが太子党の支持を得られていない、これが総書記であるのに政治局の過半するを握れないこと、また「反腐敗」を口実に他派の幹部を追い落としてきたため敵が多いのが弱点なのである。6中総会の行方次第で習近平がレイムダック化するか、それとも巻き返すか?注目点である。

報道では、団派の李克強首相が次期総書記のポストに向け主導権を握りそうだが、中国共産党内の権力闘争は外部からは分かりにくく、習近平が総書記の権力を背景に巻き返す可能性も見ておくべきである。重要なことは経済改革が避けられないのに、国営企業が幹部の利権であるため、リストラが進まない中で経済危機が深刻化している事である。習近平はこの改革をやるために「中国の核心」としての独裁的地位を打ち立てようとしたのだが、北載河の会議の政変でそれが失敗したようなので権力闘争が激化するのが避けられないのである。
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