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多重危機の中の、薄氷のアジアの平和!

東アジアは戦争の発火点がテンコ盛りだ。北朝鮮は書く・ミサイル開発に拍車をかけ、中国拡張主義は尖閣の占領に向け多数の公船で領海を侵犯し、着々と既成事実を積み上げる。南シナ海では岩礁を埋め立てて軍事基地が次々と建設された。フィりピンの近くのすかボロ―岩礁では中国が埋め立てをし始めた。これにより台湾は完全に包囲される。

朝鮮半島・台湾・尖閣諸島・南シナ海はいつでも仕掛け人が決意すれば戦争の発火点となる。その仕掛け人とは中国社会帝国主義の独裁者の習近平である。国内情勢が不穏な状況になれば、中国は内的矛盾を外的矛盾に転化することは確実なのである。だから意識的に戦争の発火点をいくつも作りあげた。

これに対しアメリカはオバマの非介入主義であり、次の大統領は候補の2人とも内政重視であり、大統領選では戦略論議は少しもなく、低レベルな批判合戦に終始している。アメリカの経済戦略であるTPPでさえ、「雇用を奪うもの」としてしか認識されていないのである。オバマのアジア重視は口先だけで、東アジアの4つの発火点では戦略的主導権は中国の側が握っている。

米日韓の軍事同盟は日韓関係の悪化で機能するとも思えず。アメリカの4つの発火点に対する軍事的対応は何もない。唯一戦略的な動きは安倍首相の対ロシア関係の改善の動きである。しかしこの動きもアメリカ政府が反対しており、北方領土と経済協力の2点で妥協できるのか、いや妥協しなければ日本は2正面を強いられることになる。

アジアにおける4つの発火点に日本は翻弄される可能性が有る。日露関係を戦略的に改善して、アメリカが傍観する可能性の中で、日本は中国の侵攻に備えなければならないのである。4つの戦争の発火点の主導権は中国の側に有る。日本はロシアとの関係改善で最悪の危機を回避できるのである。ここはアメリカ政府が反対しても対ロシア外交を前進させなければならないのである。アメリカの反対で、安倍首相が日和見を決め込まないことを期待するしかない。
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