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中国とロシアの戦略的違いを認識せよ!

中国とロシアを「ならず者国家」として、東西の拡張主義と見る間違った論調が出ている。確かに中国のなん東シナ海と南シナ海を自己の内海化する米軍への接近拒否戦略と、ロシアの黒海の内海化による東地中海への進出戦略はよく似ている。

重要なのは似ている点を探すのではなくその戦略の中身が重要なのである。ロシアを地政学に目覚めさせたのは、ウクライナにおけるクーデターをアメリカが画策したからであり、クリミア併合に踏み切らせたのはウクライナをNATOに加入させようとしたアメリカの画策で有った。つまりロシアの黒海の内海化(接近拒否戦略)はアメリカの侵略から自国を防衛しようとする受身的なものであり、拡張主義の中国とは違う点を見なければならない。

新興の中国社会帝国主義は現在地球上でもっとも危険な侵略勢力となっており、西太平洋とインド洋を自己の管轄海域とし、世界覇権の分有をめざす本物の拡張主義である。中国の経済規模はロシアの数倍もあり、西側(=NATO)にはロシアは脅威とは言えない。しかしアジアにおいては日本や韓国やベトナムやフィリピンにとっては、ロシアを中国と同じように「ならず者国家」と位置付けるのは2正面に敵を作るようなものなのである。

つまりNATOのロシアへの経済制裁で、ロシアを中国の方へ追いやるアメリカのやり方はアジア諸国を戦略的危機に追い込むことなのである。ロシアの一党支配は崩壊しており、中国は未だに一党支配が現存している。この2国をわざわざ「東と西のならず者国家」として同一視する事に戦略の読めない陰謀家の存在をうかがわせる。

特に中国拡張主義の攻撃の矛先を受ける日本は、アメリカの支援が現状で当てにならない状況の中で、南の中国・北のロシアを同時に敵にするのは亡国路線そのものなのだ。つまりロシアと中国を同一視する危険を指摘しなければならない。重要なのは同一性ではなく相違性つまり(特徴的違い)に着目することが戦略的に重要で、特に親日のプーチンを重視して安倍首相にはロシアを取り込む外交努力を期待したいのである。反日の中国は軍事的に日本占領を想定しており、今外交で重要なのはロシアと中国の戦略的違いを認識し、この2国を分断することなのだ。

ロシアのシベリア地域は経済的に疲弊してかっては800万人いた人口が620万人まで急速に減少している。中国はこのシベリアを狙っており、ロシアは日本の資金と資源でシベリアを開発したいのである。日本は資源と市場を必要としている。日本とロシアの経済的利益は一致しており、ロシアと経済的に相互依存関係を強めることは、日本の安全保障上で何より重要なことなのである。
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