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一部トルコ軍のクーデターの失敗・背景と深刻度!

7月16日トルコのエルドアン政権に反対する軍の一部によるクーデターが発生した。エルドアン政権はこれまで世俗的なイスラム国のトルコのイスエラム化を進め軍に反感があったと見られている。報道ではクーデター派は米軍基地の兵士たちでアメリカが関与したとの説が流れている。

このク―デターにより反乱軍と正規軍の間で戦闘が起き194人が死亡したと報じられている。トルコ政府は軍人など6千人を逮捕したほか裁判官多数も逮捕したという。トルコ政府はエルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師に関係があるとしてアメリカ政府に国外追放するよう求めた。

トルコはISを空爆するアメリカに基地を提供しているため、ISのテロの標的となっているだけでなくクルド人独立国家を目指すPKKと対立している。エルドアン政権はシリア政府軍を支援するロシア軍機をミサイルで撃墜し、ロシアと鋭い対立関係にあった。アジアとヨーロッパの中間に有るトルコにはシリア難民が多数流れ込んでおりISも浸透している。

つまりシリアとイラクの宗派対立の激化の中でトルコは矛盾の集中点であり、エルドアン政権は独裁色を強めながらもテロを封じ込められず、イスラム化の中で政権を維持している。ゆえに今回のクーデターはエルドアン政権の自作自演説もある。今回のクーデター騒ぎでエルドアン政権は反対派を強権で弾圧する絶好の口実を得たのである。

アメリカ関与説はギュレン派の策動説と同じで信ぴょう性は薄い。普通クーデターは最高指導者を狙うが、今回はエルドアンが首都を留守にしたときに行っている点、さらにはクーデターは軍人の数が少ないなどエルドアン政権の反対派潰しの自作自演説の可能性が強いのである。

トルコ軍はイスラム原理主義ISやクルド人武装勢力PKKと対立し、さらにはシリア難民の受け入れで治安が悪化しており、エルドアンは反対派潰しの口実を必要としていたのであるから、自作自演説は当たらずも遠からずと言える。

重要なことは世界が内戦・テロ・動乱の拡大でますます不安定化し、先進諸国にイギリスのEU離脱のような、グローバル化の反転の動きが強まり、世界はますます不安定化し、貿易の縮小、世界的経済危機が拡大する事である。そうした意味で今回のトルコのクーデター騒ぎの重要性は、世界経済にとって非常に深刻な動きなのである。深刻なのは、世界の動乱が、警察官役のアメリカが大統領選で政治空白のまま、軍事的決着の時代が来て、世界がより流動化かしていることである。
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