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グローバル化の逆転現象が世界の戦略関係を変える!

 冷戦が終わりアメリカの一極支配となったが、奢りから生まれたイラク戦争とアフガニスタン侵略で、アメリカは深刻な財政危機となった。ユーロ圏が誕生しアメリカのドル支配は後退し、ドル発行益も縮小した。アメリカの「息継ぎの和平」は一時的と見られたが、オバマの後の米大統領はクリントンもトランプも内向きで、アメリカの非介入主義は長引くことになった。世界は多極化の時代に突入したのである。

イギリスのEU離脱は、欧州統合と東への拡大にブレーキをかけ、EU内の離脱派が台頭することになった。これに伴いNATOの拡大もブレーキがかかることになった。ウクライナのNATO加盟の動きは、ロシアを地政学に目覚めさせ、ソ連時代からの軍事拠点であったクリミア半島のロシアへの併合は、もはやNATOの拡大がロシアとの軍事衝突なしには不可能な段階に至った。またEUの解体的動きの中でNATOの役割も縮小せざるを得ない。

もはや世界の警察官としての米軍は長い内むきの時代に入って、海外基地の維持すら難しくなりつつある。グローバル化がもたらした格差の拡大への人民の反発がアメリカの海外における戦争を難しくした。アメリカの駐留米軍の受け入れ国(ドイツやイタリアや日本韓国など)の全額費用負担が、既存の軍事同盟の解体を促さずにはおかない。

新しく中国・ロシア・イランの同盟が力を持つようになるかもしれない。とりわけ中国社会帝国主義の拡張主義が、アメリカ・日本・ベトナム・フィリピン・インドの同盟化を促す可能性がある。多極世界は戦略関係の流動化を促し、個々の主要国は軍拡の時代を迎えたと言える。

現在闘われている参院選で相変わらず野党の「憲法9条は日本の宝」という観念的平和主義が、現実的な安保論争を不可能にしている。日本は内向きのアメリカに従属を続けるのか、それとも対米自立するのか、今選択の時が来ている。もはや古い戦略観点では日本を守ることは出来ない。内向きのアメリカに全面依存する集団的自衛権の安倍政権の安保論も既に破綻していることを指摘しなければならない。
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