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オバマの広島訪問の目的は政治的遺産作り!

かってオバマ大統領はプラハ演説で「核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として、アメリカは行動する道義的な責任がある。」と語って、ロシアとの間で核削減を進めた。しかしこれもウクライナ問題でロシアとの関係が悪化し、核削減は道半ばで挫折した。

しかし重要なのはトランプ候補のアジアから引き揚げるかの発言や、日本や韓国の核武装を容認するかの発言があること、アジアで中国の拡張主義的動きが激化している中で、アメリカは日米同盟の強化を図らねばならないが、今のアメリカは金がない。そこで大統領の初の広島訪問で日米同盟を強化し、世界に見せつける必要がある。

AP通信は「オバマ氏は原爆犠牲者に敬意を表するために広島に行く」と報じ、ホワイトハウス高官は「原爆投下の決断については振り返ることはしない」として謝罪外交ではないことを指摘している。核廃絶はオバマの政治的遺産であり、大統領としての最後の仕事として広島で核廃絶への呼びかけを行うことで自分の大統領としての政治的遺産を残すことに主要な狙いがある。

トランプ候補の同盟国への高負担を求める発言は、日本を自立へと向かわせるので、日米同盟(=支配従属同盟)を寄りかためるためにオバマは広島に行くのである。日本の歴史認識を問題にしてきた中国・韓国がいずれもこの報道で「日本が加害国ではなく、被害国」を装うかの懸念や「間違ったメッセージ」を与えると報道していることが象徴的である。

歴史的問題で言えば、アメリカと日本の戦争はどちらから見ても、帝国主義同士の植民地をめぐる(強盗同士の)不正義の戦争であり、日本と中国との戦争は日本の侵略戦争であり、オバマの広島訪問が日本を加害国から被害国に変えるという性質の問題ではない。

日本は占領軍の戦後改革で軍国主義の階級的基盤を解体された。地主階級は土地改革でなくなり、財閥は解体され、日本は民主国家として生まれ変わった。中国政府や韓国政府は日本が今も軍国主義で侵略国家であるかの報道を行い、自分たちの軍国主義を覆い隠し、強請りたかり外交を行っている。

アメリカが国際法違反の非道な原爆を広島と長崎に投下した歴史的事実は、たとえ帝国主義同士の戦争であっても道義的責任は逃れようがない。アメリカの核政策は、自分は保持するが他国には持たせない、というものである。オバマが真に核廃絶を言うなら、核を唯一使用したアメリカが、まず率先して核兵器を全廃すべきであり、それなしの「核廃絶」は欺瞞的なものでしか無いのである。
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