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北東アジアの外交・軍事的動きと経済政策!

中国の最高指導者の習近平は歴史認識でパク・クネ大統領に接近し「反日」に取り込んだ。韓国経済は中国との貿易を急速に拡大した。物事には必ず作用と反作用がある。北朝鮮は中国と韓国の接近を見て、中国が北朝鮮による半島の統一を認めないことを認識し、中国離れを強めた。

北朝鮮が核開発とミサイル開発を進めることでアメリカとの話し合いを求めたのは、中韓の接近がそうさせたのである。中韓の歴史認識での「反日」は中国での反日暴動、韓国での20万人の性奴隷問題とその「告げ口外交」という外交的展開で米日韓軍事同盟は解体寸前となった。

追いつめられた北朝鮮の「水爆実験」とミサイル実験の強行は、こうした中国の外交的攻勢を突き崩す狙いを秘めていた。パク・クネ大統領は中国の仲介で南北の平和的統一を一時夢見ていたが、北朝鮮の核開発とミサイル実験がそれを一撃で粉砕した。

パク・クネは中国が思ったほど北朝鮮に政治的影響力を持たないことを認識せざるを得なかったのである。パク・クネ大統領は中国経済がバブル崩壊に入ったことを見て、また北朝鮮の戦略兵器開発を見せつけられて、大胆な中国離れを決断した。

アメリカは韓国政府に圧力を加え日本との関係改善のため従軍慰安婦問題を最後的に解決するよう圧力を加えた。昨年末の安倍首相とパク・クネ大統領との会談で慰安婦問題が解決したことは中国の習近平主席にとって二重にショッキングな事となった。中国はこうして北朝鮮と韓国を両方とも失うこととなった。現在韓国政府の不安は中国政府がパク・クネの裏切りに対し、経済制裁に動く可能性があることだ。

南シナ海での軍事基地の建設を習近平が急いだのは、半島での外交的失敗を挽回する意味があった。中国はアメリカに対する「新型大国間係」を受け入れさせるには軍事的戦略関係を構築する以外ないのである。それはアメリカとの関係改善のために核・ミサイル開発を進める北朝鮮と同じ発想なのである。

中国は経済危機が進行している下では、今以上に貿易が縮小する韓国への経済制裁を行う余裕がない。結果マメリカが外交で漁夫の利を得る事となった。米日韓軍事同盟は崩れずに済み、半島の対立関係の現状維持にも成功した。しかし南シナ海では中国の軍事的覇権がアメリカの戦略的後退を作り出している。

アメリカのオバマ政権が韓国との軍事演習を口実にアジアへの2隻目の空母を派遣したのは中国との戦略的均衡を回復する狙いがあった。中国政府が中国封じ込めの外交を進める安倍政権への外交的圧力を強めているのは、アジアでの中国の外交的後退を仕組んだ安倍首相の中国封じ込め外交に腹を立てている事がある。

習近平政権が国内で進める解放軍の「改革」で軍権の掌握を達成した時、中国の反撃が始まると見ておくべきであろう。アメリカの戦略的力が衰退し、内向きの外交となった今が中国覇権主義の戦略的好機であり、これからがアジアの外交と経済と軍事を絡めた動きが激化する事になる。アメリカの内向きの政治がいつまで続くのか、米大統領選の結果が出るまでは日本の安全保障も万全とは言いがたいのである。

これらのアジアをめぐる外交的・軍事的駆け引きは、世界情勢の流動化を示しており、日本は防衛力の増強を急がなければならない。日本経済は公共事業中心の土木資本主義から、防衛力の強化・軍需生産の増強へと舵を切る戦略的必要が強まってきていることを見てとらねばならない。
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