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米大統領選に見るアメリカ社会の2極分化!

冷戦崩壊後の世界の変化は、米軍需産業にとっては死活的な兵器市場の縮小であり、強欲の資本主義への転換の中で、アメリカの中産階級が貧困化し、アメリカにおける貧富の格差は空前に拡大した。こうしたことが反映してアメリカ社会は分裂し、貧しき階級が金融資本を敵視し、富の再分配を求める要求が高まっている。

軍需産業の衰退は人為的に軍需市場を拡大するための、イラク戦争やアフガン侵略となり、結果アメリカは財政的に行き詰る事となった。この結果共和党は衰退し、大衆の福祉の充実の要求に答えようとするオバマ民主党政権となり、アメリカは不介入主義の内向きとなった。

中南米からの移民の流入はアメリカ経済にとって安上がり労働力の流入であつたが、労働者には移民に仕事を取られることであり、アメリカの労働者階級内に排外主義的傾向を強める事となった。
こうした社会的背景の下で、今回の大統領選でのトランプやサンダースの非主流派候補が人民の支持を受け、かってない大統領選挙となった。

民主党のサンダース候補は自称「民主社会主義者」として、大学の学費を無料にする。医療費を無料にする。富を独占するウォール街を解体し、収入と富の平等を図る、との「革命」を主張し若者の支持を獲得した。

共和党のトランプ候補は「強いアメリカ」「偉大なアメリカ」を作ることを公約し、メキシコとの国境に壁を作ること、イスラム圏からの難民は受け入れないことを主張している。中国や日本やメキシコが、アメリカ人の富を奪っているとして攻撃している。双方ともできもしないこと、大衆受けする発言で支持を得ているのである。民主の本命候補クリントンはスーパーチューズディ―で何とかサンダースを引き離したが、共和党のトランプ候補は資金も潤沢であるので他の本命候補を抑え勝利する可能性が強まっている。

クリントンはオバマの路線を継承し、トランプは排外主義の内向き政治である。つまり両方とも内向きであり、日本にとってはどちらが大統領になっても厳しいことになる。特にクリントンは中国から資金援助を受けており、アメリカは中国重視の外交となる可能性がある。

アメリカ社会は2極分化しており、クリントンの「一つのアメリカ」もトランプの「偉大なアメリカも」実現は不可能なのである。今後もアメリカが戦略的に混迷する政治が続くと見た方がいい。日本はこのさい対米自立し、自分の国は自分で守れるようにした方がいいし、その時期が来たというべきである。
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