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北朝鮮の核・ミサイル開発の狙いと大国の戦略!

マスコミや評論家の今回の北朝鮮の核・ミサイル開発の狙いを見ると以下のような点が挙げられる。
(1)アメリカを揺さ振り交渉に引き出す。
(2)中国をターゲットにした威嚇。
(3)金正恩の威信と求心力を高める。
これらはいずれも一面を指摘しているが全体をあらわしてはいない。

アメリカは朝鮮半島の現状の固定化が狙いであり、それは日本と韓国を従属下に置くためである。中国は北朝鮮がいかに問題があろうとアメリカとの緩衝地帯として、この国家を守る。つまり米中は半島の現状固定化で一致しており、北朝鮮は安全保障と大国の現状維持政策を打破するために核・ミサイル開発を進めているということである。

北朝鮮の核・ミサイル開発はアメリカにとって有益で、開発が進めば進むほど韓国と日本はアメリカの核の傘の下に入る、すなわち従属を深めることになる。それは韓国政府がサードの導入方向を決めたことにしめされている。しかし一方で韓国と日本国内で核兵器保持の声が高まり、両国が自立の傾向を強める。中国はこの点に期待を抱いている。

つまり国連安保理でアメリカの制裁強化と中国の制裁反対はそれぞれ自己の戦略に基づく態度である。アメリカは北のミサイルがアメリカまで届くのは防ぎたい。中国は北のミサイルがアメリカに届くまで経済援助を進めれば、アメリカは自国を危険にさらしてまで韓国や日本を守るない。つまり中国は韓国と日本の自立を促したい。つまり米中の戦略の違いから北朝鮮制裁案は国連安保理で合意出来ないのである。

北朝鮮の金正恩は敵対矛盾と人民内部の矛盾が区別できておらず、自分に逆らったり、意見を主張する者は処刑する。つまり部下に盲目的従属を要求している。従って北朝鮮の上下には矛盾が拡大しており、戦争状態かもしくはそれに似た緊張状態が体制維持には必要不可欠なのである。

中国は北朝鮮内で中国人や華僑100人が逮捕され人質状態なので我慢して、金正恩のやり方を許している。いかに腹が立とうと、いかに問題があろうと、この国を戦略的緩衝地帯として位置付けている以上、中国に取ってそれは外交上の原則なのである。

こうして日本は、北朝鮮を貿易関係に取り込み拉致問題を解決したい。韓国は貿易関係を発展させ北の政権を崩壊させることで南北を統一したい。という日本と韓国の外交はもろくも崩れ去ることになる。それは朝鮮半島の戦略決定権がアメリカと中国という大国の手にあることを示しているのである。
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