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中国の「真珠の首飾り」はインド洋戦略だけではない!

韓国で済州島(チェジュド)に次ぐ大きさの巨済島(コジェド)の港湾施設を2013年に2つのルートで「埠頭の一つを長期間中国企業に貸し出せないか」との打診がなされたことが報じられた。巨済島は東シナ海と日本海をつなぐ安全保障上の要衝にある。後日この話を来いた日本政府関係者は仰天した、と報じられている。

中国の「真珠の首飾り」はこれまでインド包囲網として認識されていたが、実はそれだけではなく、中国の海洋戦略に基づくものではないのか?という点を見ておくべきである。近年中国海軍はロシア海軍と日本海やオホーツク海で共同訓練を行っている。ウラジオストックから北極海を通過すれば北欧に夏の間だけだが最短距離で新しい航路が開ける。中国の最大の輸出国はEUなのである。

また近年中国が南太平洋の島国に接近し多額の援助をばら撒いて港湾の使用を活発化している。これらはグアムやハワイを睨んだものであるに違いない。中国は孫子の兵法を生んだ国であることを我々は忘れてはいけない。日本が南西諸島にミサイル部隊を配置し、中国が「第一列島線」と呼ぶ沖縄・南西諸島を封鎖しても中国が太平洋に軍事拠点を得ることは可能なのである。

中国企業が第2パナマ運河をニカラグアに建設中であることもカリブ海・中南米諸国を睨んだ戦略からであることは明らかである。中国の「真珠の首飾り」と称するインドの周辺をつなぐ港=補給基地のラインは「一帯一路」構想でごまかされてはいけない。世界的な軍事戦略に基づいていると捉えるべきである。

従って日本の防衛戦略は、縦深性の無い「第一列島線」の防衛だけではダメである。世界戦略配置はアメリカがやるであろうが、自衛隊は裏側から「第一列島線」を突破される可能性があることを見ておくべきである。しかも中国が今後数隻の大型空母を就役させる予定であることを見ても、海上自衛隊はF35Bを導入して日本海と東シナ海の防衛だけでなく、太平洋側の防衛をも考慮しなければならなくなるのは時間の問題なのである。

先に中国の漁船200隻が小笠原諸島周辺に表れたのは、何らかの海洋戦略に基づくものと見るべきで、日本は中型空母にF35Bを搭載することが必要な事態が近づいていることを見て取らなければならない。自衛隊を北部重視から、南西重視に転換するだけでは足りないのである。中国社会帝国主義の危険性を認識して万全の防衛配置を展望しておくべきである。
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