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靖国神社はA級戦犯の合祀をやめるべきだ!

戦前内務省神社局によって統制された国家神道は、戦後廃止され靖国神社も普通の神社になっている。ところが松永永芳という宮司が東京裁判を否定する思想から「昭和殉難者」としてA級戦犯を合祀した事が1979年朝日新聞で報道され、国民の知るところとなった。

これ以後昭和天皇がこのA級戦犯合祀に不快感を持ち、靖国参拝をしなくなり(=天皇の親拝停止)、それ以後天皇の参拝は無くなった。近年保守政治家の靖国参拝の度に、近隣諸国の政治的反発があり、政治家ですら靖国参拝ができにくい事態となった。

日本は、サンフランシスコ講和条約第11条で極東軍事裁判(=東京裁判)と判決を公式に受諾しており、それが勝者の裁きであっても、国際的約束には違いがない。この戦争で多くの犠牲者を出して国を亡国に導いたのであり、戦争を推進した軍部幹部の誰かが責任を取らねばならないのである。

靖国に合祀されているのは明治維新革命の中で倒れた英雄も多くまつられている。靖国神社に参拝したい人が参拝しにくい状況は改めるべきであろう。とりわけ天皇陛下がA級戦犯合祀前は何回も参拝していたのに、以後参拝できなくなった事実は、同様に参拝したくともできない人々が多くいるということである。

韓国や中国の「反日」に口実を与え、政治利用されていることも靖国神社関係者は反省すべきであろう。A級戦犯を合祀する靖国神社は、そのことで日本外交に損害を与えている事になる。侵略戦争で日本を亡国に導いた人々を殉難者とは言えない。日本は未だにアメリカの従属国だということを忘れてはいけないのである。靖国神社はA級戦犯合祀を恥じるべきであり、合祀をやめて靖国神社を参拝したい人が誰でも躊躇することなく参拝できるようにすべきである。

東京裁判を認めたくないからと言って靖国神社を政治利用してはいけない。A級戦犯の合祀をやめれば、多くの人が参拝できるようになる。中国や韓国の報復主義者にも打撃となる。軍国主義で日本を亡国に導いた人は国家の英雄とは言えないし、この戦争で犠牲になった人々と同じ扱いはすべきでないのである。日本が第2次世界大戦で無条件降伏した事実は、消しようがない歴史的事実であり、これを誰も否定できないのである。
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