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TPP大筋合意がもたらす戦略的変化について!

環太平洋パートナ―シップ協定は世界市場の40%を組織する巨大経済ブロックである。アメリカはTPPに先だってウクライナ問題を利用してロシアを地政学に目覚めさせた。対ロシア経済制裁でプーチンの考えていた「ユーラシア経済圏」は破綻した。ユーロ経済圏がロシアを吸収すればドル圏にとっては脅威になった。

TPP大筋合意によって、世界は経済ブロック圏への囲い込み競争が激化するであろう。中国やインドやブラジルはどの経済圏が取り込むのか?中国は元経済圏を目指すのか?一般的に経済のブロック化は世界貿易を縮小へと導く。世界大恐慌がますます現実的な脅威となっている。

ユーロ経済圏がギリシャ危機で揺さぶられ、さらには難民が押し寄せて危機に直面している。ドル経済圏が巻き返し、アメリカが覇権の延命に成功するか?それとも中国などの台頭で世界は多極化の傾向を一層強めるのか?注目される点である。

TPP大筋合意は、アメリカの戦略の中に位置づけられており、ユーロ圏の東への拡大に対抗するものであり、アメリカはウクライナ問題を利用してユーロ圏へのロシアの参加を阻止したのである。EUはいずれ対ロシア経済制裁を緩和するであろう。

「アジアインフラ投資銀行」設立や現代版シルクロード経済圏構想は、中国の元経済圏への野望を示すものである。見ておくべきは自由貿易は生産性の低い分野を駆逐するので、各国内の階級矛盾は激化することになる。日本で言えば市場が開放された農業分野は政府補助金がなければ生き残れないことになった。農民の怒りを安倍政権がなだめられないなら来年の参院選は自公政権には厳しいものとなるであろう。

欧米の間はドル圏とユーロ圏で市場の囲い込みが激化すれば、欧米の矛盾がすう勢として激化していくことになる。アメリカがロシアを地政学に目覚めさせたのは、欧州が対ロシア戦略から今少しアメリカの軍事力に頼ることを余儀なくさせたといえる。しかしTPP大筋合意は経済ブロック間の囲い込み競争を促すことになる。多極化しつつある世界の戦略関係が変わりつつあることを見ておくべきである。
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