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オバマ無気力外交は変わるか?

オバマ政権になって、アメリカの中東への影響力は大きく後退した。中東・アフリカの混迷は深まり、世界中の難民は5000万人を超えた。オバマはロシアを地政学に目覚めさせ。ウクライナを内戦に導き、クリミアをロシアに与えた。アジアでは中国拡張主義がのさばり、北朝鮮は核開発を続けている。オバマはイランの核開発を容認し、キューバとの国交を回復しつつある。いまやアメリカの世界の覇権は見る影もなく、ロシアと中国がのさばり、多くの難民が欧州を目指す事態になった。

オバマ外交とは、事実上の「息継ぎの和平」という帝国主義的な戦略的後退であった。「アメリカは世界の警察官ではない」「同盟国の争いに巻き込まれたくない」というオバマの発言は、世界覇権の維持の視点はみじんもなく、極端なまでの非介入主義である。

オバマの決断の無さが「イスラム国」をのさばらせたと、「息継ぎの和平」の先輩であるカーターがオバマ外交を批判していることで、より明瞭にオバマ外交が腰ぬけ外交であることを示している。オバマの無気力外交で世界はアメリカの1極支配から多極化が一層明確になってきた。

多極化の一角を目指す野心国は、クリミアや東シナ海や南シナ海でアメリカの覇権維持の決意をうかがっているのに、オバマはこれにあまりにも無関心で、ただ中国のサイバー攻撃に関心を示したのみであった。「オバマ政権で国防長官を務めた人物が、退任後に次々と、大統領には断固たる行動力がないと強く批判している」とカーターすらが批判している。

オバマの誤りは、中国社会帝国主義の危険性を認識していないことである。あまりにもオバマがノー天気なので韓国が中国にすり寄りフインランド化し始めている。オバマは「アメリカの戦略がアジアにシフトする」と言ったが実際にはアジアから後退し、中東から後退し、アフリカから後退している。

安倍首相が中国拡張主義の封じ込め外交を展開し、ロシアのプーチンの訪日を進めたが、オバマは不愉快な態度であったという。中国は中南米・アフリカ・中央アジアへの影響力を強め、今やアメリカにとって代わろうとの野心を隠そうともしていない。オバマの戦略転換は大統領就任早々にノーベル平和賞を受賞してから、「息継ぎの和平」の戦略は単なる「腰ぬけ外交」の繰り返しとなった。

オバマの最大の失敗は、対ロシア制裁でロシアを中国の方へ追いやったことだ。この結果日本は2正面戦略に直面し、安全保障上の危機に直面した。安倍は非介入主義の腰ぬけオバマに覇権の役割を求め戦争法を成立させようとしたが、オバマの腰ぬけ外交は変わりそうもない。既に大統領選が始まっている中で、アメリカはレイムダックの時期に突入している。

安倍首相は、アメリカに頼る安全保障政策の誤りを自覚し、独自外交でロシアを引き寄せ、中国とロシアを分断し、中国拡張主義への戦争に軍事的備えを急ぐべきである。日本はこの機会に対米自立し、オバマに頼らないで自分の力で国を守れるようにすべきである。
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