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ロシアが米の最大の脅威とは呆れる!

アメリカ軍の制服組トップの統合参謀本部議長に指名されたジョセフ・ダンフォード海兵隊司令官(大将)が、ロシアはアメリカの安全保障にとって最大の脅威だとの見方を示した。その理由がロシアは、核兵器を大量に保有しており、ウクライナで情勢の不安定化を招く行動を取った、というものである。しかしプーチンに反米の意志はないことは明らかだ。また同氏はロシアに次ぐ脅威として中国を挙げた。理由はその軍事力と、アジア太平洋地域での最近の行動を挙げている。

ロシアは、経済規模も旧ソ連の時よりもはるかに小さい、しかも天然ガスの輸出国であり、その価格が暴落している下では経済的力も無く、覇権国アメリカの脅威とは思われない。むしろロシアの下腹に位置するウクライナの野党にクーデターを起こさせ、NATO加盟を吹聴させ、プーチンをして地政学に目覚めさせたのはアメリカの方である。その狙いはEUの東への拡大を制限することであり、東欧諸国をアメリカの兵器市場とするためであることは明らかである。

世界戦略を持ち中央アジアやパキスタン、ミヤンマーや南シナ海への野心をあらわにし、アフリカや中南米に投資し、巨大な軍拡に乗り出している中国、さらにはサイバー攻撃でアメリカの軍事情報を奪っている中国軍への評価が「その行動を注視するべきだ」と言うのであるから驚くべき鈍さである。

1党支配の独裁国で、かつ軍が軍需産業を保持するアメリカ以上に産軍複合体の経済で、しかも中華思想を背景にした社会帝国主義の、大拡張主義の中国を「注視」するだけなのであるから、その戦略的鈍さに呆れてしまう。いくらアメリカ経済が中国に依存しているからと言っても、これではアメリカはアジアの覇権を維持する気がないのではないかと思えてくる。軍拡には仮想敵がある。中国は見せかけの「反日」で隠蔽しているが、現在の中国軍は反米強硬派であることをアメリカの制服組トップが知らないわけがない。

つまりアメリカは9月の習近平の訪米があるので、こうした偽りの認識を表明した可能性がある。既に戦略的には中国社会帝国主義の危険性を認識しているはずなのである。習近平の秋の訪米で太平洋の2大国による管轄、すなわち新大国間係にオバマ政権がどのような態度をとるのか注目される。アメリカは中国のサイバー攻撃で軍事情報を奪われ続けている深刻さを認識すべきであり、オバマの拙劣な外交が、アメリカの同盟国を安全保障上の危機に直面させていることを指摘しなければならない。
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