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破綻した米のキューバ封じ込め政策!

アメリカとキューバ政府は6月30日双方の大使館開設と外交関係正常化で合意した。オバマ大統領が7月1日午前11時(=日本時間2日午前0時)合意内容を盛り込んだ声明を発表する。両国は1961年のキューバ革命後国交を断絶した。国交正常化は54年ぶりとなる。

キューバは現在中南米の反米国家の盟主のような位置にあり、最近では中国の最新鋭ミサイル駆逐艦のキューバ配備が決まり(アメリカとの交渉で撤回)、また昨年ロシアのプーチン大統領のキューバ訪問で、ロシアとの経済・軍事関係の強化の方針がアメリカを動かすことになった。

ユーロ圏の東欧への拡大、ロシアの地政学的目覚め、中国の経済の大国化で世界は多極化しており、アメリカの覇権は相対的に崩れつつある。また中国の資本主義化に見られるように社会主義国であっても、経済関係を強める中で平和的変質が可能であることが分かったこと、キューバ封じ込めを継続すればアメリカの下腹に中国やロシアの軍事基地ができかねない情勢となって、オバマが昨年12月封じ込め政策の破たんを認め、1月から交渉を進め、今年5月にはアメリカはキューバの「テロ支援国家指定」を解除した。

オバマ大統領はシリアやウクライナで失敗続きで、外交で成果らしきものは見当たらない。大統領任期があと1年ほどとなり、歴史に名をとどめたいとの思惑もあって、キューバとの関係改善に踏み切ったのである。

キューバの側からすれば封じ込めで、首都ハバナでは時代遅れのクラシックカーが走り、国民の生活も貧困なままであること、カストロが年老いて先行き展望がないことからアメリカとの関係正常化に踏み込んだのである。これが北朝鮮のように核開発・ミサイル開発を進めていればアメリカは関係正常化は出来なかったと見られる。

キューバがアメリカとの関係改善の中で平和的変質を避けつつ社会主義体制を守れるのか注目される点である。キューバは、アメリカとの交渉の中で中国軍艦のキューバ駐留を撤回するなど譲歩している。アメリカとキューバの国交正常化はアメリカが初めて多極化を意識した外交を展開し始めた表れであり、中国・ロシアを意識した戦略的関係改善外交が今後も行われるのか注目される点である。
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