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海洋覇権を強調しひそかに西と北を狙う中国!

中国が国内で「反日」ドラマの洪水で国民に反日キャンペーンをすりこみ、はでに尖閣周辺で領海侵犯行為を続け、今度は南シナ海で岩礁の埋め立てで軍事基地を建設し、あたかも当面の狙いが海洋覇権にあるかのポーズをとっている。こうした派手な布石は多くは偽装か、もしくは陽動であることが多いのである。

中国の当面の戦略的重点は西と北にあると見るべきだ。西とは「新シルクロード構想」でパキスタンや中央アジア諸国に経済的影響力を拡大することである。これによってイスラム過激派のウイグルへの浸透を阻止できるので「一石二鳥」なのである。特に「中国・パキスタン経済回廊計画」は中国がインド洋への出口ルートを獲得することであり、パキスタンのダウラルの中国軍港建設は中東・アフリカへの拠点となり得るものである。

また中国は最近出稼ぎ労働力をシベリアに注ぎ込んでいる。またウクライナ問題で欧米の制裁を受けているロシアから天然ガスを購入してロシアとの関係改善を進めている。中国とロシア国境のアムール川に全長3,2キロの鉄道橋建設で中国政府は自国担当分1,9キロを完工する勢いで進めている。中国の鉄道網とシベリア鉄道をつなぐ大動脈は中国の経済を遠くヨーロッパにまでつなぐ大動脈となるだけでなく、ウラル以西のロシア東部を中国の経済圏に組み込むことが可能となる。

つまり中国は東シナ海と南シナ海で派手に軍事的対立を「作り出し」ながら、あたかも中国の戦略的重点が海洋覇権にあるかのポーズをとっている。しかし中国の当面の戦略的重点は実は西と北にあると見るべきだ。パキスタン野党が「中国の経済回廊」建設に反対し始めたのは中国の軍事的野望に気付いたからである。またロシアがアムール川の鉄橋建設を着工さえしない異常事態となっているのも、プーチンが中国の領土的野心を警戒してのことである。中国陸軍の大半が中ロ国境に布陣していることをロシアは見逃してはいけない。

中国社会帝国主義の危険性は軍事産業を軍自体が握っている文字通りの産軍一体の体制であることだ。中国経済はリーマン・ショック以後の国家財政出動で大規模な軍拡を推し進めている。軍備が拡大すれば、やがて軍需の消費過程(=戦争)を必要とする。アメリカ覇権主義との衝突は避けられない。しかし中国がアメリカと対決する上での弱点はエネルギーを運ぶ海上交通路を守れないことである。中国のすぐ北にシベリアと言う資源地帯がある。アメリカは中国拡張主義をロシアと対立させようとし、ロシアは技術的に高い日本と関係を強化しようとしている。

アメリカの相対的弱体化で世界は多極化が進み、各国の合従連衡の時代が来ている。アメリカがウクライナ問題で欧州とロシアの間に経済制裁でくさびを打ち込み、南シナ海での中国の横暴を一時中止で見逃すのは、アメリカが当面非介入主義を続けなければならないからである。

安倍政権の集団的自衛権の戦略的背景には世界の多極化があるが、我々はこうした流動化した時代こそ日本は対米自立して、軍事同盟ではなく多極外交で国の安全を図るべきであると考える。自立のためには強力な自衛力を保持すべきであり、国の安全を他国に頼るべきではないと考えるものである。
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コメント

東を撃つと見せて・・・

 中国はまだ正規空母を1隻も持っていないので海洋戦略は見せかけなのですね。
東を撃つと見せて西と北を狙うとは孫子の兵法の悪用だぞ!

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