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アメリカの恥部、人種隔離政策の実情!

昨年からアメリカで警察官の黒人に対する過剰暴力に反発する黒人の暴動が続発している。月刊誌「選択」6月号によれば、こうした黒人暴動の背景に、黒人に対する事実上の隔離政策がある、という。ワシントン・ポスト紙はボルチモア暴動の直後「これは政府が推進した人種隔離政策の帰結だ」と指摘した。

自由の国アメリカに人種隔離政策があるとは知らなかった。報道によれば今から100年以上前の1910年。当時のボルチモア市長は「黒人は、孤絶したスラムに隔離されなければならない。治安紊乱(びんらん)を防ぎ、白人居住区に伝染病が広がるのを食い止め、白人の不動産価値が下がるのを防止するため」黒人をスラムに囲い込み、白人居住区に移ることを禁止したという。

こうして人口65万人のボルチモアは現在黒人が64%を占め、ワシントンでは黒人人口が50%、デトロイトでは83%が黒人である。つまり白人は郊外に出ていき、貧困な黒人は都市に残る結果「黒人居住区」が都市の非開発地域に巨大化することになった。

ハイウエーは黒人居住区を避け、郊外の白人地区だけを結ぶように造られた。交通インフラでもアメリカでは黒人差別がおこなわれている。連邦政府は住宅ローンを人種差別的に運用し、自冶体の人種隔離政策を後押しした。開発業者が「黒人は絶対に入れない」と約束しないと連邦政府の補助金は交付されないのである。だから黒人が多少成功したとしてもスラムの外には住めないのである。

こうして黒人は貧困ゆえ教育を受けられず、仕事がないのでギャング団に入ることになる。アメリカのギャング構成員は140万人に上るという。こうして黒人スラムは麻薬取引などの犯罪の温床となる。勢い黒人が警察の取り締まりの対象となり、武器を所持していなくとも黒人であるというだけで射殺される事態が頻発するようになった。つまりアメリカにおける麻薬取り締まりとは黒人の逮捕・取り締まりのことなのである。

こうしてアメリカの刑務所は黒人であふれかえることになった。アメリカは200万人以上の収監者を抱えている。黒人であるがため貧困と弾圧の対象となっている。アメリカでは軍の古い武器が警察に払い下げられ、アメリカの警官は重武装となった。この重武装化が警察をより凶暴化したのである。黒人大統領のオバマでさえ、この黒人に対する事実上の人種隔離政策を止めさせることができない現実がアメリカにはある。

オバマが、外交で中国の人権抑圧を批判できないのは、アメリカにおける黒人への人種隔離の不当な人権抑圧を知っているからなのである。アメリカ社会の民主・共和の2極分化と、人種対立は深刻な人権抑圧をともなって、世界にアメリカの恥部をさらけ出している。
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