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中国に寛容なオバマが事態を悪化させる!

中国が数十隻の浚渫船を動員して南シナ海の岩礁を埋めたて軍事拠点を建設している点に対しアメリカの高官の強硬な発言が続いている。カーター米国防長官は「アジア太平洋地域の安全保障を構築する規範と国際法から逸脱している」南シナ海の岩礁の埋め立てを「即時中止すべき」と語り、バイデン副大統領は中国の人工島建設に対し「アメリカはたじろぐことなく立ちあがる」「アメリカが領有権の主張に特権を与えることはない」と強調した。

ところが6月1日に、オバマ大統領は東アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の若手指導者らを集めたイベントで演説し、「いかなる当事者であれ、埋め立てや攻撃的な行動は非生産的だ」「中国の主張のいくつかには正当性があるが、他人に肘鉄を食らわせ、押しのけるやり方はすべきではない」と極めて穏やかなけん制をした。

中国が埋め立てが終わり3000メーターの滑走路ができ次第、南シナ海全域に防空識別圏設定するのが確実であるだけに米国防長官らのいらだちが理解できる。明らかにオバマとは認識上の隔絶があることを指摘しなければならない。安倍首相とオバマとの日米首脳会談後の記者会見でオバマは「強い日米同盟は(中国への)挑発と見られてはならない」と中国への配慮を示した。オバマは中国社会帝国主義の危険性を全く理解していないのである。

中国は、こうしたアメリカ政府内の対立と弱腰を読み切っており、ケリー国務長官が南シナ海の緊張緩和を提案したのに対し、中国の王毅外相は「主権を守る中国の意志は岩のように固い」と述べた。中国共産党系の環球時報は5月25日付け社説で「中米両国が南シナ海で一戦交えることは不可避だ」と書いた。中国の国防白書では「ある国家は中国に対し頻繁に海上、空中で接近偵察を行っている」とあからさまにアメリカを非難した。

アメリカ軍や国防総省などの強行発言とオバマのやる気のない弱腰が並立している点を、中国は侮って強硬な態度に出ている。中国拡張主義はリーマンショック後莫大な国債発行で武器生産を行うことで中国の経済を崩壊から逃れている。しかしいつまでもヒトラーのような経済政策は取れない。何れ武器の消費過程を必要とするようになる。

中国の軍事戦略は南シナ海と東シナ海を内海化し、原潜の安全な活動海域とし、それを拠点に西太平洋とインド洋の管轄海域化を進めるというものである。とりわけ太平洋とインド洋への進出は日本列島があるので南シナ海の内海化が中国海軍の生命線とも言えるほど重要なのである。

オバマの非介入主義は、自分がノーベル平和賞を貰った事に由来しており、別段戦略があってのことではない。しかもアメリカは来年には大統領選で2つの陣営に分裂する。中国には願っても無い戦争準備の期間となる。習近平はこの間に軍閥を一つにまとめ、空母の建造と航空優勢を打ち立てることができる。

日本は頼りにならないアメリカに依存するのではなく、対米自立し防衛力を強化し自立と武装中立による平和主義堅持の路線を進むべきなのである。
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