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アジアインフラ投資銀行が行き詰まるのは確実!

中国が進める、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立時の払い込み資本金は500億ドル(約6兆円)でそのうち中国が50%を出資する。この巨大な投資話にのせられて参加国が55カ国にもなった。

しかしAIIBの中心となる中国経済は、バブル崩壊目前で国内から年40兆円もの資金が流出している。しかも中国経済は鉄鋼、セメント、電気、電子機器、医療などの過剰な余剰生産力を抱えて前途は真っ暗な状況にある。AIIBの設立は戦略的にはアメリカのドル支配に挑戦することであるが、実際には中国経済の過剰な生産設備のはけ口を作ることに狙いがある。

ミヤンマー北部で中国が進めたミッソンダム・プロジェクトは600キロワットの発電所建設で総額約4300億円の事業だった。しかし環境破壊や汚職などの深刻な問題でミャンマーは計画を中止した。その原因は中国が資金を出し、発電した電力は全て中国に送電する計画だったからである。

つまり中国の開発プロジェクトとは、自国の利益が第一なのである。しかも中国の官僚の深刻な腐敗がセットでついてくる。このような国が中心になるAIIBの設立が巧く機能するわけがない。中国の戦略である海のシルクロード計画のために、アジアからインド洋まで中国海軍のための軍事基地建設や原発建設に金が使われることになるのは明らかである。しかも建設資材は中国の粗悪な原材料が使われるのである。

中国は、長年スリランカに経済支援をしてきたが、中国が軍港などの拠点にし始めたことが反発を買い、スリランカ国民が中国の狙いが自国の衛星国化に有ることを見抜き、とうとう脱中国を掲げるシリシナ政権が今年1月に発足した。中国拡張主義のやり口は、このように露骨なので「石を持ちあげて自分の足の上に落とす」に等しいのである。

アジアインフラ投資銀行(AIIB)に乗り遅れたと批判する人達が日本にもいるが、彼らはありもしない目先の利益を夢見ているのである。アメリカと日本はGDPが大きいので参加するとなると法外な負担金となる。その資金をねん出するために、またも福祉予算を削減することになる。つまり日本はアジアインフラ投資銀行(AIIB)に不参加が正解なのである。

中国に手なづけられた人達の軽薄な主張にのせられないようにしなければならない。
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