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中国のアジアインフラ投資銀行に揺さぶられる世界!

中国が推進する「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)は、アメリカの世界銀行やアジア開発銀行などのドル支配=「ブレトンウッズ体制」に挑戦するもので、言わば中国覇権主義の金融戦略と言える。このAIIBにイギリスに続きドイツやフランス、イタリアなど欧州の主要国が参加を打ち出した。

この報道を受けて中国は、18日「中国の和がアメリカの闘に勝った」(人民日報)と論評した。事実上の勝利宣言である。中国政府はこれを受けて王毅外相が韓国の尹外相との会談で「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)への参加を要請した。王毅外相は韓国が参加に前向きであるとの感触を示した。

韓国政府は中国政府の「歴史認識問題」と中国市場につられて、中国にすり寄り、米日韓の軍事同盟に対する「離間の策」にからめ捕られ、アメリカ政府の不信を買っている。アメリカのシャーマン国務次官が2月27日に「政治指導者が、かっての敵を批判し、安ぽい拍手を受けるのは簡単だ。しかしこうした挑発は停滞しか生まない」と語ったのは日韓関係をこじれさせ、在韓アメリカ軍基地への高高度防衛ミサイル配備に反対し、AIIBへの参加に傾く韓国政府への怒りの警告であった。

欧州主要国が中国のAIIBへの参加を打ち出したのは、アメリカの 一極支配が崩れつつあるある中で、多極化の流れに乗り新たな市場を獲得する狙いがある。これに対しアメリカは経済的には日本とのTPP締結でアジア市場の囲い込みを策し、軍事的には安倍の集団的自衛権見直しを機会に日米同盟を新たな高みに位置付けて、一極覇権の延命を策している。オバマ政権と議会が安倍首相のアメリカ議会での史上初の演説を認めたのは、中国に揺さぶられてアメリカの覇権が危機に有る中での戦略的措置というべき出来事である。

アメリカは戦勝国としてこれまで日本の首相には議会での演説を一切認めてこなかった。それはアメリカ軍人会の反対があったからであるが、自らの覇権が揺さぶられている中では、安倍の米戦略への軍事的貢献を受け入れるほかないのである。

中国の金融的揺さぶりであるアジアインフラ投資銀行への参加不参加によって、世界はドル体制と非ドル体制の二分化が初めて具体的動きとなった事は歴史的なことなのである。今後注目すべきは韓国政府の決断と中国経済のバブル崩壊の行方である。中国は経済的脆弱性を抱えており、欧州やアジア諸国に経済的アメを何処まで振りまけるのか?米日の経済・軍事連合に何処まで覇権を争えるのか注目される点である。
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