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反動勢力の最後のあがき示すエジプト民衆革命!

ムバラク退陣を求めるエジプト民衆のデモが激化している。2月1日には「100万人行進」がおこなわれ、大統領派のデモ隊がこれに襲い掛かり、多数の死者と負傷者を出している。
アメリカのオバマ大統領は1日ムバラクに対し新政治体制への「秩序ある移行を今始めなければならない」と呼びかけてムバラクに即時退陣を求めた。ところがムバラクエジプト大統領は「私は義務と責任を途中で放棄することはない」と述べて、即時退陣の意思がないことを表明したのである。
アメリカがムバラクを見捨てたのは、事態が長期化すれば反政府闘争の主導権がイスラム原理主義に奪い取られることを懸念してのことである。
民衆の側は金曜日(4日)までにムバラクが国外に出ることを求めており、それが行われないと大統領府に押し掛けるとしている。つまりエジプト民衆革命は大詰めを迎えているのである。
近くムバラク政権が崩壊する可能性は高く、政府側が軍によるデモ鎮圧などの悪あがきをすれば、事態は武装闘争になりかねず、そうなるとイスラム原理主義が台頭する可能性が出てくる。
皮肉なことに、今回のアラブ民衆革命は、アメリカ政府の米金融資本へのテコ入れである巨額の資金供給が、投機資金として投入され穀物・石油等の価格を上昇させ、発展途上国の民衆が食えなくなり決起したのであり、結果それがアメリカ自身の戦略を根底から崩そうとしているのである。
エジプトのムバラク政権が崩壊すれば他のアラブ諸国に波及する可能性があり、王制の産油国も民衆の決起を招きかねないのである。
この事態は、世界中のブルジョアジーに革命の恐怖が去ってはいない事を思い知らせている。
彼らは旧ソ連が崩壊し、中国が資本主義となったことで、革命の心配がなくなり、「平和の配当が得られる」として、自由化・民営化・規制緩和の「野蛮な搾取」の政策を進めた。ところが今それが民衆革命の「モンスター」を生み出したのである。
まさに歴史は繰り返すのである。今後の中東情勢次第で、アメリカは覇権国としての地位から転落するかもしれない。アラブ民衆革命の今後の発展・波及から目が離せない。
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