FC2ブログ

原油価格切り下げが世界同時不況を招く!

石油輸出国機構(OPCE)が減産を選択しなかったことで原油価格が急落した。この結果ロシアのルーブルが急落したことから原油価格下げは「イスラム国対策」とか「クリミア半島を併合したロシアへ経済戦争を仕掛けた」「アメリカの陰謀」と見る向きが強い。しかし事態はそれほど単純なものではない。

アメリカと中国の経済が低調で、ヨーロッパも景気低迷とデフレで世界の原油需要が減少している。今回の原油価格の暴落でアメリカのシェール革命も打撃を受ける。アメリカのシェールガス・シェール原油は原油高ゆえに開発が拡大した。昨年のアメリカの原油生産量は日量850万バレルに達する。原油価格の暴落はアメリカの「シェール革命」に深刻な打撃を与える。

原油価格の暴落がアフリカやブラジルやメキシコ、ベネゼエラなどの新興産油国も経済的に打撃を受けるのは確実である。原油価格の暴落は日本経済には朗報で円安での原油価格の高騰を相殺する。外国のファンドが日本株を購入することになるであろう。

問題は今回の原油暴落が長引くと見られていることである。ロシアなどの産油国の収入は減少する。ロシア経済は経済制裁もあってしばらくは経済危機が続く。欧州はデフレが深刻で不況・金融危機は続く、アメリカも石油産業がアメリカ経済の総生産の10%を占めるので不況になると見られる。少なくともアメリカの景気回復シナリオは崩れる。アメリカのローンによる自動車販売急増は既にリーマン・ショックの再来になると言われている。

中国からは年間40兆円もの資金がアメリカなどに流出している。今や中国に投資する人はいない状況だ。中国の走資派指導部でさえバブル崩壊とその後の政治危機を覚悟して、「国家財産を横領した」資産を海外に移している状態なのである。事態は世界同時不況の方向に流れている。

石油輸出国機構(OPCE)は減産をしないことで原油市場支配を回復しょうとしている。原油価格の暴落で採算の悪い油田は淘汰される。原油価格が下がっても世界の石油需要が拡大することは無い。だから原油価格の低迷は長引く可能性が強いのである。世界の投機資金が日本に流れ込めば日本の株価は上がるが、世界同時不況の下では、実体経済は悪化するであろう。

世界経済の危機は、政治的混乱を世界的に拡大する。新しい年は激動の年になるかも知れない。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治