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ルーブルのブロック化をめぐる矛盾の激化!

事の発端はオバマの不介入戦略(=息継ぎの和平)への転換だった。ロシアのプーチンは旧ソ連のエリート官僚だった。彼はソ連が崩壊し多くの国に分裂したことを「20世紀最大の悲劇」ととらえている。現在プーチン政権は旧ソ連圏の経済同盟の拡大を目指している。このことが欧米にはルーブル圏の形成(=ブロック化)の挑戦と見える。

旧ソ連圏の西側経済圏への取り込みはEUとアメリカの経済戦略である。そこでウクライナの与党にドルの札束を段ボールで送り付け、武装クーデターを画策した。当時ロシアは冬季オリンピックで油断していた。ウクライナはロシアの「柔らかい下腹」にあたり、クーデターに激怒したプーチンはクリミア半島を併合するとともに、ロシアと経済的に関係の深いウクライナ東部の親ロシア派を支援した。

これに対しアメリカは原油価格の暴落を画策し、ロシア経済特にルーブルの暴落を演出した。ロシアの経済同盟にはアルメニア・キルギスが既に創設条約に署名している。アメリカはEUを対ロシア経済制裁に引き込み、これはEU(=ユーロ圏)には打撃となる。アメリカは軍事介入するつもりが無いので、経済(=通貨)戦争をロシアに仕掛けているのである。

ロシアは欧米の経済制裁で中国に接近せざるを得ない。その中国からは年間40兆円もの資金が欧米に流れ込んでいる。国営企業の幹部や電力利権や原油利権や軍閥幹部等の腐敗の横領資金の海外逃避がアメリカを潤している。だからオバマ政権は当面ロシア主敵なのである。本当に危険なのは経済破綻に直面しその危機を外への拡張で切り抜けようとしている中国拡張主義なのだが、オバマの戦略はその危険な中国に「漁夫の利」を与えている。

世界はドル圏・ユーロ圏・ルーブル圏・元圏に分かれつつある。その勢力圏争いの中で国境線の変更が軍事力で進み始めたことに注目しなければならない。ロシアの政権幹部の間で通貨ルーブルの急落は「アメリカの陰謀」によるとの主張が強まっている。ウクライナの最高会議(=議会)は法律を改正し「加盟条件を満たす為にNATOとの協力を深める」との条文に「改正」した。

問題は現在の対ロシア経済戦争のアメリカの戦略的狙いが何処にあるのか?という点である。プーチンの打倒なのか?それともユーロをロシアとの対立に向かわせ、ユーロの東方への拡大を阻止し、ドルの支配を維持するのか?それとも安倍政権のロシア接近を阻止するのが狙いなのか?注目される点である。列強の通貨のブロック化がもたらす経済危機と戦争の危機が近づいているように見える。
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