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対キューバ国交正常化交渉の持つ意味!

アメリカのオバマ大統領は17日、半世紀以上も国交断絶が続いているキューバとの関係正常化の協議を開始すると発表した。今回の関係改善にはローマ法王とカナダが橋渡し役をしたことが明らかにされています。キューバは1959年の革命後アメリカ系企業の接収=国有化を行い、このことがアメリカとの国交断絶とアメリカ側の政権転覆工作・カストロ暗殺計画の露呈など鋭い対立が続いた。東西令戦では旧ソ連の中距離ミサイル基地をめぐり米ソ対立の最前線にもなった。

オバマは中間選挙で野党共和党に敗北し、現在議会は上下両院で民主党が少数になり、追いつめられています。いかに歴史に名前を残すかが今のオバマの最大の関心事なのです。またオバマの頭にはウクライナに親米の橋頭保を作る上でロシアが軍事的に妨害していることから、対ロ経済制裁と原油安でロシアを経済的に追いつめています。

アメリカは、社会主義体制のキューバが再びロシアの軍事基地になることは戦略的に避けなければなりません。ウクライナに米軍の基地ができる事と同じくらいキューバは戦略的・地政学的にアメリカにとって重要になっています。

また経済封鎖してもキューバとは多くの国が貿易しており、経済封鎖は逆にアメリカ企業の経済的損失となっています。経済回復期に有るアメリカにとってキューバ市場をみすみす他国に取られている事は見逃せなくなっているのです。中南米を再びアメリカの裏庭にするためにはこの地域の反米国のセンター(=キューバ)を無くさなければならないのです。

アメリカ経済の市場にキューバを巻き込めば、キューバは中国のように資本主義に変質することは確実で、オバマはそれを戦略的目標にしています。逆にキューバ側に立てばカストロが老いて、しかもアメリカの経済封鎖の中で経済的成長から取り残されることは避けなければなりません。両国の関係改善の条件がそろったということです。

アメリカが対ロシア外交を戦略的重点にしたことで、ロシアは中国に接近するしかありません。アメリカとロシアの対立は中国に戦略的好機(=漁夫の利)を与えています。アメリカの覇権にとって一番危険な敵である中国の封じ込めは共和党の戦略です。オバマのキューバとの関係改善に共和党がどのような態度を打ち出すのかが注目されます。共和党の対応はアメリカの当面の主敵が対ロシアなのか、それとも中国なのかを見るリトマス試験紙のようなものです。
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