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「イスラム国」への無益な空爆が招いたテロ!

オーストラリア・シドニー中心部にあるカフェで、イスラム過激派が17人の人質をとり立てこもった。16日治安部隊が突入し2人が死亡し6人が負傷した。地元メデアによれば容疑者はイランから1996年にオーストラリアに政治亡命した。犯人は「イスラム国」の旗を持ってくれば人質の一部を釈放する、と言っていたという。

オーストラリアはアメリカの呼びかける「イスラム国」空爆に参加しており、イスラム国のテロ攻撃の対象になっている。「イスラム国」はイスラム教スンニ派の政教一致の政権であり、イラク北部とシリア西部に支配地域を拡大している。指導部は旧フセイン政権の官僚達である。アメリカのイラク戦争の戦後処理でフセイン政権の官僚達を戦後体制に取り込まなかった点にアメリカの間違いがあった。

「イスラム国」は政教一致であり、聖戦の名で戦争の道具に信者を動員出来る。資本主義の諸矛盾からくる社会的圧迫や貧困・生活苦を階級闘争で解決するのではなく、宗教的根元に利用するなら、宗教は恐ろしい戦争の武器となる。それが今中東で起きている「イスラム国」の勢力拡大であり、アメリカを中心とする「有志連合」の空爆が「イスラム国」のインターネットを通じた世界的反撃の呼びかけとなり、今回のシドニーでのテロとなった。

一つの宗派が政治権力を取り、政教一致体制を取れば信教の自由等認められるはずがなかった。宗教とは政治権力者にとってすごく便利なもので、民衆の味あう全ての不幸・苦しみを大衆自信の不信心のせいにできる。民衆の不幸や苦しみが、実は政治家や権力者の私的利益追求の政治に原因があったとしても、それは神のおもしべしにできるし、当人の不信心のせいにもできる。

「イスラム国」との闘いで重要なのは、宗教戦争にするのではなく、心の問題である宗教と政治を分離する必要性を人々に教えることである。つまりイスラム教の世俗化を進めるソフトパワーが重要なのである。同時に石油収入の富を既得利益集団の独占を破壊し、民衆の経済的救済に回すことで宗教的根源を一掃することが重要なのである。

アメリカを中心とする「有志連合」の空爆は宗教的憎しみしか生まないし、イスラム原理主義の宗教的怒りが世界中にテロを振り撒くことになる。アメリカは直ちに「イスラム国」への空爆をやめるべきである。宗教への弾圧は民衆の闘う決意を高めるだけであり、オバマの空爆決定は完全な誤りである。全ての民族は自決権を保持しており、これを帝国主義的武力で押さえ付けることは間違っているのである。
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