政府はレアアース戦略を作成せよ!
中国が昨年12月に輸出管理法を作り、今年1月にはレアアースの管理統制を強化する条例案を発表した。いつでもレアアースの輸出規制を戦略として行える布石である。
これに対し今年2月、アメリカのバイデン政権がレアアースの供給網見直しを大統領令で指示し、「超党派のタクスフォース」を発足させた。レアアースを軍事調達物資扱いにして開発を促す方針である。アメリカの最新鋭のF35ステルス戦闘機は一機で420キログラムのレアアースが必要とされる。まさにレアアースは戦略最重要物資となった。
かつて中国はレアアースの世界シェア95%を誇った。ところが2010年に尖閣をめぐり、レアアースの輸出規制を行い、困った日本は代替品開発やオーストラリアから購入するなどしてしのいだ経緯があり、今では中国のシェアは58%まで落ちている。
最近になってマダガスカル、ミヤンマー、マラウイ、ケニア、南アフリカ、タイ、インドネシアなどに鉱脈が多いことが分かってきた。中国はミヤンマーの鉱脈の開発を進めている。つまり世界のレアアースの鉱脈の開発権をめぐる争いが激化しているのである。
日本はレアアースの最大の購入国のひとつである。また日本の領土である南鳥島周辺の海底にはリチウムイオン電池の原料となるコバルトを多く含む「マンガン団塊」や、レアアースに至っては300年分の資源が海底に眠っている。
日本政府は、これら資源の開発計画や、水深5600メートルの海底から採取する技術開発を進めて、中国の輸出規制に備えるべきである。日本が開発計画を作成するだけで価格の高騰を防ぎ、中国の資源の独占を防止できる。またインド洋周辺のレアアース資源を有する国の開発計画を支援し、輸入先を確保・多様化しておくべきである。
現状ではわが国のレアアースは中国に依存しすぎている。中国のレアアースの輸出規制に備えておくべきであろう。政府はレアアース戦略を早急に作成すべきである。
#レアアース #資源戦略
これに対し今年2月、アメリカのバイデン政権がレアアースの供給網見直しを大統領令で指示し、「超党派のタクスフォース」を発足させた。レアアースを軍事調達物資扱いにして開発を促す方針である。アメリカの最新鋭のF35ステルス戦闘機は一機で420キログラムのレアアースが必要とされる。まさにレアアースは戦略最重要物資となった。
かつて中国はレアアースの世界シェア95%を誇った。ところが2010年に尖閣をめぐり、レアアースの輸出規制を行い、困った日本は代替品開発やオーストラリアから購入するなどしてしのいだ経緯があり、今では中国のシェアは58%まで落ちている。
最近になってマダガスカル、ミヤンマー、マラウイ、ケニア、南アフリカ、タイ、インドネシアなどに鉱脈が多いことが分かってきた。中国はミヤンマーの鉱脈の開発を進めている。つまり世界のレアアースの鉱脈の開発権をめぐる争いが激化しているのである。
日本はレアアースの最大の購入国のひとつである。また日本の領土である南鳥島周辺の海底にはリチウムイオン電池の原料となるコバルトを多く含む「マンガン団塊」や、レアアースに至っては300年分の資源が海底に眠っている。
日本政府は、これら資源の開発計画や、水深5600メートルの海底から採取する技術開発を進めて、中国の輸出規制に備えるべきである。日本が開発計画を作成するだけで価格の高騰を防ぎ、中国の資源の独占を防止できる。またインド洋周辺のレアアース資源を有する国の開発計画を支援し、輸入先を確保・多様化しておくべきである。
現状ではわが国のレアアースは中国に依存しすぎている。中国のレアアースの輸出規制に備えておくべきであろう。政府はレアアース戦略を早急に作成すべきである。
#レアアース #資源戦略
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