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フランシスコ法皇を悩ます金融不正問題!

バチカン(ローマ教皇庁)を率いるフランシスコ法皇が日本を訪問し、広島・長崎を訪問し、東京ドームでは、日本の信者5万人との厳粛なミサを行った。このフランシスコ法皇の日本訪問は以前からの希望であった。実はフランシスコ法皇には、ローマ法皇庁の腐敗の一掃という難題がまちかまえているという。

日本におけるカトリックの宣教は、フランシスコ・ザビエルが1549年に鹿児島に来て以来、大友宗麟などの九州の大名を含めて信徒が増えた。日本の武装した仏教徒に手を焼いた織田信長が、キリスト教の布教を認めたこともあって大名55名、信徒65万人を数えるまでになった。しかし豊臣秀吉・徳川家康が禁教令を発してからは、信者は迫害され、九州の信徒は以後幕末まで潜伏キリシタンとして信教を貫くことになる。

日本の潜伏キリシタンの存在が、近世になりローマ法皇庁にしられされたことは衝撃的な事であった。ローマ教皇庁は隠れキリシタンを「古いキリスト教徒であり、キリスト教徒とみなさない理由はない」として、日本に司祭を派遣し、布教を再開することになった。この時建てられたのが長崎の大浦天主堂(1865年)である。この天主堂はのちに原爆で崩壊することになった。

今回訪日したフランシスコ法皇を悩ます問題は、世界中から集められた信者からの寄付金が不動産投機につぎ込まれ、莫大な損失をだしているという事件である。ローマ法王庁の腐敗は深刻で、枢機卿の性的虐待疑惑が再燃する等している時に、バチカンの「宗教事業協会」が極秘投資で大損を出している疑惑が浮上したことである。

報道によれば、この疑惑による、信者の浄財の損失額がバチカン銀行の資産(約60億円)の数10倍といわれており、ローマ市民から「カトリック教会の腐敗はマフィア並み」と言われるほどだという。フランシスコ法皇は日本訪問後にバチカン内の腐敗一掃に取り組むことになる。

フランシスコ法皇は、シチリアのマフィア退治で勇名をはせた判事を起用して捜査をおこなうという、権力が長く続けば続くほど、腐敗するのは宗教団体と言えども変わらないのである。
フランシスコ法皇は腐敗していない日本の信者とのミサを、改革のエネルギーにしたいとの思いがあったのかもしれない。
#フランシスコ教皇 #カトリック #潜伏キリシタン #ローマ教皇庁の腐敗
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