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印パ紛争の背景にある地政学的事情!

インドはヒンズー教国であり、パキスタンはイスラム教の国で、イギリス植民地主義の「対立させて支配する」手法の名残で、インドとパキスタンはこれまで戦争を3回も闘ってきた。カシミール地方はイスラム教の住民がいてインド領であった。このためカシミールをめぐり今も対立し、インドとパキスタンが領有権で争い、現在も停戦ラインを挟んで対立している。

この印パの争点であるカシミール地方は中国からパキスタンへ通じるインド洋への出口にあたる。中国は東シナ海と南シナ海を封鎖されるとシーレーンが閉ざされる。この地政学的弱点を克服するため中国軍はインド北部の東西からインド洋への出口を求めて侵略を繰り返してきた。とりわけパキスタンを通るインド洋へのルートは中東の原油をパイプラインでパキスタンからカシミールを通り中国へ敷設する計画まで立てている。

今回の紛争はカシミールのインド側治安部隊に対し、パキスタンの武装勢力が自爆攻撃を仕掛け40人の警察官が死亡した事がきっかけで、インド側が武装勢力の訓練基地を空爆し、これに対しパキスタン側が反撃したことから対立が激化したのである。カシミール地方はこれまで中国側からも侵略が行われ、カシミール地方はインド・パキスタン・中国が領有権を争う戦略的要地となっている。

ところでアメリカの大統領が「アメリカファースト」を唱えるトランプで、彼は世界の覇権を放棄するかの孤立主義的外交を展開し「同盟国を守りたくない」とまで発言した事がある。この結果世界の覇権に空白が生じる中で、ロシアや中国やイラン等が地域覇権主義・拡張主義的戦略をとるようになっている点に世界情勢の現局面の特徴がある。こうして米ソの冷戦時には起こりにくかった地域戦争が覇権国の衰退で起こりやすくなっていること、したがって各国が自国の防衛を強化し、侵略への備えを強めなければならない局面が生まれているのである。

ウクライナへのロシアの侵略・クリミヤ半島の併合、中国の東シナ海・南シナ海・インド洋への拡張主義、イランのイスラム教的な拡張策等で、いまでは国境線の力による変更が当たり前のように行われる局面が生まれているのである。アメリカの覇権保持への無関心が世界をきな臭い情勢へと変えていることを認識し、軍事的備えをキチンと行わねばならない局面が生まれていることを理解しなければならない。

観念的に「憲法9条は日本の宝」等という主張では現在の世界情勢に対応できない事は明らかであり、また安倍首相のような覇権を放棄したアメリカに追随一辺倒でも日本の安全を保てないことを知るべきである。日本は対米自立し、独自の自立した防衛力を強化し、世界情勢の流動化に備えなければならない。とりわけ中国拡張主義の危険性を軽視しては絶対にいけないのである。
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中国のインド洋進出の鍵握るインド!

中国はブータンと2012年に国交樹立を企てたが、これに反発するインドがよく年の総選挙投票直前に、ブータンに対する補助金供与を中断し、その結果親インド派の国民民主党が勝ち、中国との国交樹立は立ち消えとなった。

ブータンでは来年総選挙を迎える、これに照準を合わせて中国がドクラム高地への道路建設を進め、インドは軍隊を派兵中国軍と対峙することとなった。ブータンのドクラム高地はインドの東部地区への通路にあたり、中国軍がブータンからバングラディシュへの通路にも当たり戦略的要地である。

中国の習近平政権は「中華民族の偉大なる復興」「中国の夢」「一帯一路」の東アジアから中東・中央アジアからヨーロッパ・アフリカをむすぶ一大経済圏を管轄地域に組み込もうとしている。これを支えるのがインド洋での軍事的プレゼンスを打ち立てることで、かねてからインドを包囲する形で「真珠の首飾り」と言われる中国の補給拠点を軍事的に維持する補給路である。

中国が確保を目指しているインド洋への出口には(1)ミヤンマー口(2)ブータンからバングラディシュ口(3)カシミールからパキスタン口の3つである。(3)は既に確保し、パキスタン南部に軍事拠点を建設中である。雲南省からミヤンマーの港湾(これは日本の援助で建設した)までのパイプラインを現在建設中である。

インド軍はドクラム高地からの中国軍と撤兵に付いて合意し、インド軍は撤兵したが、中国軍はその後態度を一変し、ドクラム高地への居座りを決め込んだ。今回のドクラム高地での軍事的対峙に付いて、中国国内では「インド軍強制排除」の声が高く、国内の強行意見に押されて中国軍は居座りを決めたのである。

インドのモディ首相が、日本の安倍首相の訪印を大歓迎したのは、中国軍の東西からの侵略に直面しているからに他ならない。つまり中国軍のインド洋への出口を求める動きは本気であり、「一帯一路」の戦略を軍事的に支える布石なのである。モディ首相はアメリカにも接近し、アメリカと外務・国防閣僚による「2プラス2」の対話を新設することに合意した。

安倍首相が、今回インドを訪問したのは中国と軍事的に退治するインドとの関係を強化する狙いからであり、中国の「一帯一路」の成否のカギはインドが握っていると言っても過言ではない。インドが国連の核禁止条約に加入していないが、事態はそれを問題にしている余裕はないのだ。
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