中国のインド洋進出の鍵握るインド!

中国はブータンと2012年に国交樹立を企てたが、これに反発するインドがよく年の総選挙投票直前に、ブータンに対する補助金供与を中断し、その結果親インド派の国民民主党が勝ち、中国との国交樹立は立ち消えとなった。

ブータンでは来年総選挙を迎える、これに照準を合わせて中国がドクラム高地への道路建設を進め、インドは軍隊を派兵中国軍と対峙することとなった。ブータンのドクラム高地はインドの東部地区への通路にあたり、中国軍がブータンからバングラディシュへの通路にも当たり戦略的要地である。

中国の習近平政権は「中華民族の偉大なる復興」「中国の夢」「一帯一路」の東アジアから中東・中央アジアからヨーロッパ・アフリカをむすぶ一大経済圏を管轄地域に組み込もうとしている。これを支えるのがインド洋での軍事的プレゼンスを打ち立てることで、かねてからインドを包囲する形で「真珠の首飾り」と言われる中国の補給拠点を軍事的に維持する補給路である。

中国が確保を目指しているインド洋への出口には(1)ミヤンマー口(2)ブータンからバングラディシュ口(3)カシミールからパキスタン口の3つである。(3)は既に確保し、パキスタン南部に軍事拠点を建設中である。雲南省からミヤンマーの港湾(これは日本の援助で建設した)までのパイプラインを現在建設中である。

インド軍はドクラム高地からの中国軍と撤兵に付いて合意し、インド軍は撤兵したが、中国軍はその後態度を一変し、ドクラム高地への居座りを決め込んだ。今回のドクラム高地での軍事的対峙に付いて、中国国内では「インド軍強制排除」の声が高く、国内の強行意見に押されて中国軍は居座りを決めたのである。

インドのモディ首相が、日本の安倍首相の訪印を大歓迎したのは、中国軍の東西からの侵略に直面しているからに他ならない。つまり中国軍のインド洋への出口を求める動きは本気であり、「一帯一路」の戦略を軍事的に支える布石なのである。モディ首相はアメリカにも接近し、アメリカと外務・国防閣僚による「2プラス2」の対話を新設することに合意した。

安倍首相が、今回インドを訪問したのは中国と軍事的に退治するインドとの関係を強化する狙いからであり、中国の「一帯一路」の成否のカギはインドが握っていると言っても過言ではない。インドが国連の核禁止条約に加入していないが、事態はそれを問題にしている余裕はないのだ。
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