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北朝鮮と韓国の両首脳の地位が危うい!

原子炉の部分的破棄で経済制裁を回避できると読んだのは金正恩委員長と文在寅大統領だ。米朝首脳会談がまとまると読んで、この両者は首脳会談で非武装地帯の廃止=開発を秘密合意していたことが明らかとなっている。月刊誌「選択」4月号の情報カプセルによれば韓国政府筋は南北直結鉄道の敷設、自然保護エリアの設置、交流センターの建物等が検討されているという。

この非武装地帯の廃止を国連軍(米軍)に内緒で、廃止で南北首脳が秘密合意していた事は、アメリカなど国連軍関係者を激怒させることで、米朝首脳会談の不調の原因の一つになったのかもしれない。明らかに文在寅のやり過ぎで、文大統領の地位も揺らぐことになりかねない。この南北首脳の秘密合意が米朝会談の決裂で意味をなさなくなるのは明らかである。

米朝会談の決裂で北朝鮮の経済は破滅的な危機を迎えている。中国との貿易が90%以上減少し外貨不足が深刻で、金正恩委員長は大会あいさつの書簡で「今日わが党にとって経済発展と人民生活向上よりも差し迫った革命任務はない」と強調した。これまで核開発を第一としてきた支配層が、人民の生活を最大の任務としている事を言わないと支配が揺らぐ可能性があるのだ。

昨年末、百花園招待所の幹部や護衛隊の幹部など4人が処刑されたのは、自宅で多額の外貨が見つかったのが理由だという。これらの外貨は幹部達の老後の資金であるだけでなく、突然の最高指導者の命令に備えた「忠誠資金」であったのだが、それすら処刑の理由になる。当然幹部達の金正恩への不満が高まっているであろう。何故なら「独立採算」を言い始めたのは最高幹部自身なのである。金正恩委員長の現地指導の時の、幹部達に配る外貨が目立って減少しており、幹部達の不満が高まっているといわれる。

幹部達が「不正蓄財」している外貨を取り上げるほど北朝鮮は外貨不足なのである。労働新聞は3月10日の最高人民会議(国会)の代議員選挙が投票率99,99%で100%が賛成票を投じたと「絶対的支持」を誇った。また3月31日付けの労働新聞には「水と空気だけあれば生きていける」という表現まで出ている。こんな表現が出るのはまさに弱さの表れ以外何物でもない。こうした表現が何を狙いにしたものか?注目される点である。北朝鮮の最高指導者の統治が危ないということかもしれない。
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北朝鮮が得点上げた南北軍事合意!

19日に韓国の宋国防相と北朝鮮の努武力相の間で結ばれた南北軍事合意書が要旨が明らかになった。報道によれば、軍事的な緊張緩和策として、非武装地帯の1キロ以内の11の監視所を12月31日までに試験的に撤収することや、大規模軍事演習についても南北で協議するとなっている。また航空機の飛行禁止区域を設定したり、黄海での船舶の浸入を規制する「平和水域」を設ける、など22の細目があり、韓国軍関係者によれば米韓軍事同盟や韓国軍の国境地帯での弱体化を懸念する声が出ている。

国民の支持率が急落している文韓国大統領は明きらかに北朝鮮に足元を見られているようだ。軍事境界線付近の戦力は明らかに韓国軍の方が多い、軍事合意は韓国側が弱体化される内容だと言われており、韓国軍内に不満が高まる可能性がある。また大規模軍事演習についても南北で協議する、となっている点は、アメリカ軍の反発を呼ぶ可能性が高い。

国民の支持率が急落している文大統領は南北対話で譲歩し、支持率を回復しょうとしており、明らかに北朝鮮に足元を見透かされている。今回の文大統領と金委員長の合意も、アメリカに休戦協定を破棄させて戦争体制を終結させ、北朝鮮に核放棄を餌にアメリカ軍の半島からの撤退につなげようとする魂胆がありありで、中間選挙でトランプが成果を欲しがっているのにつけ込み、非核化の見返り援助を先に手に入れようとしていることが見て取れるのである。

今回の南北軍事合意は、非武装地帯周辺での緊張を緩和することで、南北の合作で、トランプを半島の戦争状態の「終結宣言」へと、巻き込む狙いがうかがえる。肝心の非核化については一部しか言及せず「アメリカが先に対応」すれば核施設を破棄するかのようにいい、先に成果を獲得する外交は、北朝鮮のしたたかさを示すものである。アメリカのトランプは金のかかる米韓軍事演習に否定的であることを、南北の首脳は明らかに計算して付け込んでいる。

これではアメリカ議会が警戒するのも当然で、トランプは単純なので大喜びしているが、文韓国大統領の支持率欲しさの焦りが、アメリカの「始めに非核化ありき」の路線を破壊していることを指摘しなければならない。北朝鮮が段階を踏まえることで、見返りを得るだけ得て、最後まで非核化の実行を先延ばしするのは避けられない。北朝鮮の金正恩委員長は2年以上時間をかけて非核化を進めることを表明している。これでは、その間に北朝鮮は大量の核兵器を生産・隠匿できる。半島の非核化はさらに難しくなった。

南北合作でトランプを終戦宣言に取り込み狙う!

韓国の文在寅大統領は平壌を3日間の予定で訪問し、北朝鮮の金正恩委員長と会談し19日「平壌共同宣言」に署名した。共同記者会見で金正恩委員長は「朝鮮半島を核兵器と核の脅威の無い平和な土地にするために、積極的に努力することを確約した。」と初めて肉声で非核化に言及した。

また「平壌共同宣言」には「米側が相応の措置をとれば寧辺の核施設の永久的廃棄のような追加的措置を引き続き取っていく用意がある」と明記された。また北朝鮮がエンジン実験場とミサイル発射台を関係国の専門家らの参観のもとで永久に破棄することも盛り込まれた。

北朝鮮の金正恩委員長は、トランプ大統領の任期の終わるまでに時間をかけて段階的に見返りを得ながら核廃絶を進めることを表明している。したがって今度の南北会談は南北首脳が平和体制確立に向け努力していることをトランプ大統領に見せつけ、緊張緩和を演出することで、トランプに朝鮮戦争終結宣言を受け入れさせる狙いがある。

アメリカが、朝鮮戦争終結宣言を受け入れれば、北朝鮮は次のカードである在韓米軍の撤兵を切り札に、核廃絶のカードを切る計算であることは明らかだ。つまり今回の南北会談のカナメは「米側が相応の措置をとれば」次の段階に進めます、ということであり、南北合作でアメリカ政府に朝鮮戦争終結宣言を受け入れさせる狙いがある。つまりアメリカが非核化に向け検証可能な非核化のプログラムを求めていることに対し、韓国の文大統領は北朝鮮の段階的な「米側が相応の措置を」を取ることで共闘しているかのようである。

韓国の文在寅大統領一向には、サムスンの幹部など財界人が同行している。金正恩委員長が米朝会談でさらに非核化に進めば、どのような経済援助ができるかを提示するとが狙いと見られる。なお署名されたという、軍事分野の合意文書の内容は公表されていないので、文大統領がアメリカに先駆けて何処まで踏み込んでいるのかはわからない。

この南北首脳会談はトランプ大統領に報告され、その後2回目の米朝首脳会談が計画されるようだ。トランプ大統領が中間選挙を前に成果が欲しいという足元を読まれているので、この南北会談に乗せられる可能性が強く、南北合作の「朝鮮戦争終結宣言」への、アメリカ政府の反応が焦点となる。

北朝鮮の「チャブ台返し」が始まった!

これまで北朝鮮は、何度核放棄の見返りを手に入れたうえで「チャブ台返し」を行い、とうとう核とミサイルを手に入れたのである。あのしたたかな北朝鮮がすんなりとトランプに核放棄を誓うはずがない。
トランプがツイタ―で「大きな成果」を書いた後で、中国を後ろ盾にした北朝鮮は米韓合同軍事演習に難癖を付けて南北閣僚級会談をドタキャンした。アメリカにも見返りもなしに核放棄を要求するなら米朝首脳会談をやめるぞ、とすごんだ。

これに対するトランプの回答は「会談して結果が出れば、我々は実際いい関係になるだろう。そして金正恩委員長は、とても強い保護を得ることになるだろう」と述べて、北朝鮮が嫌うリビア方式は「モデルではない」と述べた。秋の中間選挙に向けて成果が欲しいトランプ大統領は、北朝鮮に足元を見透かされている。

アメリカが米朝会談を成功させるには段階的な見返りを与えるしか無いように見える。米朝会談の結果は(1)北朝鮮の非核化が成功する。(2)何の成果もなく時間稼ぎで終わる。(3)決裂して軍事衝突になる。以上の可能性がでている。中国が北朝鮮の後ろ盾になったことで(1)(3)の可能性は低くなり、(2)の可能性が強くなった。すでに米朝会談が発表されたことで中国は経済支援を開始し、各国の制裁破りも増えており、もはやアメリカと日本の制裁維持は難しくなっている。見ものはトランプの辛抱強さがいつまで続くか、が世界の関心になってきた。

半島国家のしたたかさは、歴史的に大陸国家の抑圧を、巧みな外交で生き延びてきた地政学的・歴史的なしたたかさなので、経済人としてのトランプの「取引」が通じる相手ではないであろう。あのしたたかな北朝鮮がアメリカの圧力で「はいそうですか、核を捨てます」などというわけがない。北朝鮮は旧ソ連とコミンテルンの社会主義的改革を拒否して「奴隷制独裁」を守り通したつわものなのだ。

米朝首脳会談前に強まる駆け引き!

アメリカは米朝会談を前に「核放棄するまで制裁を緩めない」とか「リビア方式を適用する」との考えを明らかにしあた。日本政府も「北朝鮮が核を放棄するまで制裁や圧力を継続する」との考えを表明している。こうした考えは北朝鮮の段階的に核放棄を進め、各段階で見返りの制裁解除や援助を手にする、という段階論に真っ向から対立する。

今まで南北会談などで対話ムードを盛り上げてきた北朝鮮が、アメリカと日本に噛みついた。「相手を意図的に刺激する行為は対話ムードに冷や水を浴びせ、情勢を白紙に戻す危険な試みだ。」(北朝鮮報道官)これは北の言う段階論を受け入れないと白紙に戻す、と脅しているのである。

また労働新聞は6日、日本が北朝鮮と話し合いしたがっているが考えを改めないと「1億年経っても神聖な地(北朝鮮)に足を踏みいれることができない」と批判した。これは北朝鮮がいかに段階論にこだわっているかを示している。

北朝鮮は対話路線で、核放棄を餌に米中を手玉にとって、双方から経済的見返りを各段階で受け取ろうとする戦略なので、最後まで制裁と圧力を続けるという米日の方針を変更させなければならないのである。今回の核放棄の交渉の4カ国(朝・米・韓・中)は北朝鮮への経済的見返りはいずれも日本に出させる方針なので、それまでは日本は口を出すなというのが北朝鮮の考えであることが分かる。

つまり日本は「蚊帳の外」ではなく、一番強い立場にある。したがって日本は拉致問題が解決しない限り、北朝鮮問題から一線を引くのが正しい態度である。ところが安倍首相はここでもすぐ動揺する。北朝鮮に話し合いを求めれば足元を見られるだけなのに、それさえも気にせず北朝鮮に話し合いを求める始末だ。

安倍首相は、中国が金融危機・通貨危機に直面するや日本を近く訪問する李克強首相との会談で、円と元の通貨スワップ協定等の金融協力で合意する方針を決めている。中国が日中関係を改善にのりだしたのは金融危機だけでなく、トランプに在日米軍を引き揚げさせる狙いがある。安倍首相は日中間の「海空連絡メカニズム」の対象に尖閣周辺の領海等を明示せずに合意する方針を固めている。このことは事実上尖閣諸島が日本の領土でない事を認めることになる。安倍の日和見主義は、何でも中国に譲歩すれば良いと思っている。

自民党の二階が安倍は外交が巧い、と褒めたが理解出来ない。ほめられるような点は一つとしてない。「海空連絡メカニズム」の対象に尖閣周辺の領海等を明示しないことも、通貨スワップ協定も中国の言いなりではないか?中国が日中関係を緩和して在日米軍を撤退させようと企んでいるのだから、尖閣に灯台を作ることぐらいして、中国を怒らせるのが必要なのである。トランプ政権は基本的に中国の覇権主義と対決する路線だということが安倍首相は理解できていないかのようだ。
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