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現実性をおびてきたロシアの戦術核使用!

発端は21日のプーチン大統領の演説だった。「ロシアへの編入」を問う「住民投票」の実施を支持した上で、侵攻はウクライナを支持する欧米からロシアを守る戦いだ、と強調。ロシアは核の脅威を受けていると主張し、「我々も様々な武器を持っている。持っている手段をすべて使う」と発言した。「これははったりではない」とも言った。

プーチンの発言から、ロシアがウクライナ戦争で核兵器を使用する決意を固めたことは疑いない。アメリカの最先端兵器にロシア側には対抗する兵器がなく、ロシア自慢の戦車部隊は鉄の棺桶と化している。ロシア軍は当初のウクライナ侵攻時に待ち伏せ攻撃で、米製の携帯対戦車ミサイル「シャベリン」で大きな被害を受けた。

ロシアがウクライナの占領した領土4州のロシア併合を住民投票で決めたのは、国土防衛を口実に戦術核兵器の使用を正当化するためであると見た方がいい。ロシアのメドベージェフ前大統領は27日、「ロシアは、必要があれば核兵器を使う権利がある。これは決して脅しではない」とSNSに投稿した。(ロイター通信などが報じた。)

メドベージェフ前大統領はまた、国の存続が脅かされれば「ロシアが核兵器を使うことは大統領が最近、明らかにした通りだ」また、ロシアがウクライナを核攻撃したとしても、「北大西洋条約機構(NATO)はこの紛争に直接介入してこないだろう。NATOにとっては誰にも用のない死に行くウクライナより、自分たちの安全の方がずっと重要なのだから」とSNSに投稿した。

一方、アメリカのサリバン大統領補佐官が25日、ロシアが核兵器の使用に踏み切った場合、「ロシアにとって破滅的な結果になる」と警告したが、バイデン米大統領も、欧州の首脳もロシアの核兵器使用については一切発言していない。なぜ発言できないのか、それはウクライナがNATOに加盟していないからである。ウクライナ戦争がアメリカ側が仕掛けた戦争であり、前線で闘っているウクライナ側の主力軍は、何万人かのアメリカの傭兵部隊であるが、アメリカはロシアの核兵器使用に対抗することは難しい。

ロシアがかって大きな戦争に勝った事例は二つあり、ナポレオンとナチスの侵攻に対抗し、ロシア軍は焦土戦術と冬将軍で勝った例しかない。戦況が思わしくないウクライナ戦争で、戦術核兵器の使用で新たな焦土戦術をとる可能性は強いと見なければならない。ロシアはウクライナにNATOの軍事基地を作らせなければ勝利なのであり、しかもウクライナは旧ソ連領であり、ロシアは侵攻とはそもそも思っていないのである。

もしウクライナで戦術核兵器が使われれば、世界各国が核兵器開発にまい進することになる。なぜなら核兵器は相手が持っていれば使えない兵器だからである。日本も核兵器を保持しなければ広島・長崎の悲劇を繰り返すことになるであろう。ウクライナでの核兵器の使用が、すなわち核抑止の時代を到来させるであろう。
#ロシアの戦術核兵器使用
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コメント

核戦争すれすれですね!

 危険な局面まで行きそうです。
 戦術核が有効となると核保有に世界中が向かうのでは?

ロシアは追い詰められているから

 核を使うと思います。アメリカはやりすぎたと思います。
 バイデンはボケているから、日本は3正面になった。

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